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あの1985年の翌年は3位…では来季の阪神タイガースは連覇するのか

 連覇は大丈夫か。38年ぶりの日本一に輝き、黄金時代到来の声もある岡田阪神に、早くも不安の声が聞こえてきている。球界OBが指摘する。

「戦力的には、今の阪神に穴はない。今年ドラフト1位の下村海翔投手も使えそうだし、投手陣を中心としたチームは他球団に比べて、頭ひとつ抜けている。でも、周囲を取り巻く状況に不安がある。昭和60年に日本一になりながら、翌年はほぼ同じメンバーでリーグ優勝さえ逃しているからね。今のままなら、あの二の舞になる可能性もあるのでは…」

 今や阪神はプロ野球随一の人気球団。それが日本一になったことで、関西マスコミの盛り上がり方は尋常ではない。すでに球団にはオフの番組出演依頼や対談、イベント、取材の申し込みが殺到している。在阪テレビ局関係者は、

「特番や年末年始に阪神の選手に出てもらえれば、視聴率が取れるのは間違いない。各局で選手の争奪戦が始まっています」

 この時期まで野球漬けとなっていた阪神ナインにとって、オフは貴重だ。本来は公式戦、クライマックス・シリーズ、日本シリーズを戦い抜き、疲れきった体のメンテナンスに時間を割かなくてはならない。ところがテレビ番組やイベントへの出演が続けば、それも難しくなる。

 とはいえ、これまで阪神を応援してきた、いわゆる「タニマチ」も黙ってはいない。前出の球界OBが言う。

「これまでの付き合いがあるから、タニマチに呼ばれれば断りづらい。特に阪神はそう。連日、引っ張り回される可能性は高いだろうね。イベントやテレビ出演なら球団がストップをかけてくれることもあるが、プライベートな付き合いは本人次第。日本一になったことで、選手自身が浮かれる可能性もある。優勝慣れしているチームならうまいことやりすごすだろうけど、なにしろ38年ぶりの日本一だから。球団も選手も周囲も、どれほど盛り上がり続けるか分からない。来季に影響が出ないことを祈るばかりで…」

 すでに他球団は来季に向けてスタートを切っているだけに、阪神も浮かれてばかりはいられない。

(阿部勝彦)

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