芸能

みのもんた「日テレ女子アナ内定取り消しの件について」

20141218o2nd

【ミス東洋英和、日テレ女子アナ内定取り消しで提訴】

日本テレビの女子アナ採用に内定していたミス東洋英和の笹崎里菜さんが「銀座のクラブでホステスのアルバイト」をしていたことを理由に内定を取り消され、同局を提訴している。この問題をスクープした週刊現代は日テレ人事局と笹崎さんの往復書簡を公表。その中で、日テレは「清廉性を求められるアナウンサーに相応しくない」と内定取り消しの理由を記していた。

 今回、「ホステスの何が悪い?」とか「過去のことじゃないか」と、彼女を擁護する論調もあった。

 どうして、私に意見を求めないかね。だって、アナウンサー歴は48年、銀座に通うこと50年ですよ。2つの業界に精通した私に話を聞かないでどうするという話だよ(笑)。

 昔から「職業に貴賎なし」と言うけれど、今回の話題を労働や雇用契約の問題と捉えたニュースを見ました? 残念ながら、どこか「ホステスが女子アナになるなんて‥‥」という世間の好奇の視線を逆説的に代弁しているような内容ばかりだったよね。

 仮に、彼女が無事に女子アナになっていたとして、3年ぐらい過ぎた頃にホステス時代の写真が出てきたらどうする? 間違いなくアサ芸は飛びつくネタなわけでしょう。将来、局にデメリットを与える可能性があったという意味では、日テレの判断は間違ってなかったと私は思う。

 だからといって、私がホステスを賎しい職業と見ているわけじゃないよ! プロのホステスというのは、そう簡単になれるものじゃないからね。会話を弾ませるためには、新聞やテレビを見て話題豊富でいなきゃならないし、昔ならダンスや音楽の素養さえ求められた。大変な努力のうえに成り立っている接客業の頂点なわけですよ。

 その点、つくづく残念なのが、彼女が「アルバイト」だったってことだよ。理由はわからないけど、そんなものはホステスじゃない。だいたい、プロじゃないホステスってのは、口が軽くていけないよ。「みのもんたが、女の子のスカートの中に指を突っ込んだ」とか週刊誌に告げ口したうえに、「その指のニオイまで嗅いでいたのよ」なんて平気でウソをつく。だから、プロのいる店にしか‥‥。私の話はどうでもいいか(笑)。

 私が何を言いたいのかといえば、日テレや世間だけじゃなくて、彼女自身もどこかでホステスという職業を見下していたんじゃないかということ。こういう形で銀座のホステスが話題になると、つい私は腹立たしい気分になっちゃう。

 ただ、彼女はどうするんだろう? 裁判に勝って入社したとしても、いざ番組で使う側はちょっと及び腰になるよね。私が日テレの担当者なら、裁判を起こされる前に入社させていたけどね。だって、これだけの話題振りまいて、使わない手はないよ! この行動力は買えるだけに、惜しいよなあ‥‥。

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
4
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
5
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」