スポーツ

批判が1日遅かった!阿部詩「泣きわめくのはちょっと…」の東国原英夫に「番組からつまみ出せ」の大ブーイング【2024年7月BEST記事】

 まさに賛否両論――。この五輪に全てを懸けてきたアスリートにしてみれば、意外すぎる敗退は、一般人には計り知れないショックだったのだろう。とはいえ、試合の進行に支障を来すほどの大声での号泣騒動は物議を醸し、同情派と批判派の激突に。柔道・阿部詩をめぐる侃々諤々の顛末は…。(2024年7月29日配信)

 テレビ番組はパリ五輪一色だが、7月29日の主役はやはり柔道の阿部一二三と詩の兄妹だった。とりわけ2回戦でよもやの一本負けを喫し、メダルに届かなかった詩の戦いは、かなりの時間を割いて報じられた。

 そんな中、敗れたあとに立ち上がれなくなるほど号泣した振る舞いが、注目の的に。彼女が抱えていたプレッシャーや「頑張っていた姿」を理由に、同情する意見、感動したといった類の声は多かった。

 ところが「ゴゴスマ -GO GO!Smile!-」(TBS系)では、MCや大久保佳代子らが詩の号泣について肯定的な意見を述べる中、同じくコメンテーターの元宮崎県知事・東国原英夫氏だけがただ一人、「武道家としていかがなものか」と苦言を呈したのである。週刊誌記者が振り返る。

「他の人たちが全員、感動話にもっていったため、どうしても言いたかったのでしょう。番組的には蛇足という感じは否めませんでしたが、東国原氏は詩にもう少し毅然と振る舞ってほしかった、と言いました。直後に『番組からつまみ出せ』『自分はロクなことしてこなかったのに』など、散々な評価が溢れましたが…」

 ギャン泣き直後は、東国原氏と同じような批判が多々あった。しかし翌日になると、試合後のコメントが拡散されたことで、落ち着いてしまうことに。これが東国原氏にとっては、逆風の要因となった。

「五輪史上に残る大絶叫は、あの場面では異様にしか思えませんでした。観客から詩コールが出るファインプレーがあって救われましたが、見事な1本勝ちにあえて喜ばなかった相手選手に対して失礼だ、という意見は当然ですし、実際に次の試合開始時間が遅れました。運営側から早く退場するように促されていましたし、あの赤ん坊のような大きな泣き声を批判する声が多くあったのは仕方ありませんね」(前出・週刊誌記者)

 ギャン泣きの3時間後、詩はメディアに対して相手の強さを認め、兄へ期待するコメントを出す。これが、批判した人たちの気持ちを落ち着かせることに。「もう終わったこと」というムードの中で、東国原氏のコメントは「まだ言うか」となってしまったということか。

「ただし、東国原氏の意見が間違っているとは思えません。前回の王者なら王者らしく振る舞ってほしかった、という気持ちはわかります。ですが、詩はそれがヨシとされる『愛されキャラ』だと考えるべきだったのでしょうね」(前出・週刊誌記者)

 詩に勝ち、金メダルを獲得したウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワは「ウズベキスタンの女性の生き方を変えたい」と、優勝後のコメントも使命感に満ちていた。あのギャン泣きはケルディヨロワの冷静さと比較され、余計に批判された部分はあろう。ウズベキスタンの金メダリストは「柔道界のアイドル」とは、置かれている立場や国の状況が、根本的に違うのだ。

(田村元希)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
5
前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件