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佐藤輝明「頭直撃落球」と1981年「宇野ヘディング事件」を比較検証したら「飛ぶor飛ばないボール」が判明

「まさかのヘディング落球」が、意外な事実を明かすことになったとは…。

「ああ…何やってんだ」

 阪神ファンからそんな溜め息が漏れたプレーがある。それは9月8日のヤクルト×阪神戦の3回だった。

 ヤクルトの3番・長岡秀樹が三塁ベース後方にフライを打ち上げた。誰もがアウトだと思った内野フライである。ところが阪神・佐藤輝明がなんと、これを落球。いや、落球というか、自らの頭をボールが直撃したのだ。この情けないシーンを見て、かつてのアレを思い出したプロ野球ファンは多かったのではないか。

 1981年8月の巨人×中日戦、7回二死二塁。中日・宇野勝はショート後方へのフライをキャッチできず、ボールが見事に頭部を直撃。跳ね返ったボールがグラウンドを転々とする間に、2塁ランナーが生還する。アウトを確信していた先発投手・星野仙一はこれを見て、グラブをグラウンドに叩きつけて激怒した。

 この「宇野ヘディング事件」は、プロ野球「珍プレー番組」で何度も何度も繰り返し放送され、43年経った今も語り草になっている。

 そこで、だ。一部の野球ファンが佐藤と宇野の落球シーンを比較した。球の反発の違いから、今シーズン幾度となく取り沙汰される「飛ばないボール」疑惑が再燃しているからだ。

 宇野の落球シーンを見てみると、頭部を直撃したボールは大きく弧を描いて反発し、レフトフェンス際まで勢いよくコロコロと転がっている。ところが佐藤のシーンは頭にぶつかった後、勢いなく足元付近にポトリと落ちるだけ。あまりの反発力の違いに驚いた人は多かったのではないか。

 1981年のセ・リーグ本塁打数は806本。前年にはミズノ製の球があまりにも飛びすぎることが問題視され、反発力の規定が見直されている。

 一方、今季の本塁打はここまで402本と、ほぼ半減している。2011年に統一球制度が導入されたこともあり、当時と現在を単純比較することはできないが、ずいぶんと本塁打が減少していることが分かるだろう。

 もっとも、打球の勢いや当たった場所によって反発の具合は変わるため、必ずしもこのシーンを見ただけで「今季は飛ばないボール」と断定するのは早計だが…。

 令和のヘディング事件を起こした佐藤も、まさか自分の頭で飛ばないボール問題が再燃するとは思ってもみなかったのではないか。

(ケン高田)

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