芸能

テリー伊藤対談「コロッケ」(1)“ものまね四天王”時代の危機感

20150212k

●ゲスト:コロッケ 1960年生まれ。熊本県出身。80年、NTV「お笑いスター誕生」でデビュー。ものまねレパートリーは300種を超え、ヒップホップダンスとの融合など、ものまね芸の新境地を開拓した。13年3月には松尾芸能賞・演劇優秀賞を受賞。14年12月には文化庁より長官賞を受賞。同年には厚生労働省より肝炎総合対策推進国民運動事業「知って肝炎プロジェクト」のスペシャルサポーターに任命され、肝炎についての啓発活動も行う。今年は芸能活動35周年を迎え、2月23日まで東京・明治座にて記念公演を開催中。

「ものまね四天王」として一世を風靡し、芸能生活35年目の今もなお、独自のものまね芸を編み出しているコロッケ。とどまることをよしとせず、常に新しい表現を探す「芸人魂」は、時の文化庁長官も認めるところだ。そんなコロッケが漏らした「お笑いの原点」に、天才テリーも思わずニンマリ!?

テリー 昨年の12月に文化庁長官表彰を授与されて。おめでとうございます。

コロッケ ありがとうございます。

テリー どんなふうに表彰されたんですか?

コロッケ 表彰状を携帯で写したのがあります。

テリー どれどれ‥‥(写真を見ながら)「ものまね芸人や俳優として幅広く活躍し、わが国の芸術・文化の振興に多大なる貢献をされた」と。あはは、芸名でビシッと「コロッケ殿」と書いてある(笑)。

コロッケ 「コロッケ殿!」って、文化庁で2回呼ばれたんですね。

テリー ふふふ。

コロッケ 皆さんもちょっと笑われたんですよ。でも、名前を読まれただけで笑ってもらえるって、ありがたいなあと思ったんですね。この名前でいいのだろうかと思った時期もあったんですけど(笑)。

テリー コロッケという名前は、どんな由来があるんですか。

コロッケ 「顔がコロコロ変わる」ということで。

テリー あ、なるほどね!最初の頃のコロッケさんは、ちあきなおみさんとか、形態模写でしたよね。

コロッケ そうです。今でいう「エアものまね」ですね。

テリー そこから今度は声を使っていくわけじゃないですか。そういう人はなかなかいないですよね。

コロッケ 最初に形態だけで、あとから声帯に入った方というのは確かにいないですね。

テリー ビヨンセのものまねをする渡辺直美ちゃんも形態までだし、はるな愛ちゃんもあやや(松浦亜弥)のものまねだけど、実際には歌わないもんね。あえて声を出すモノマネをしようというのは、どういう決断だったんですか。

コロッケ 正直、芸能界に残りたいっていう、その気持ちだけでしたね。「ものまね王座決定戦」(フジテレビ)で「ものまね四天王」と呼ばれていた時は、自分という芸人がもう終わってしまうと思っていたんです。

テリー エッ、どうして?

コロッケ かつての漫才ブームもそうでしたけど、ブームになると「もう(このジャンルは)終わりだね」と言われてしまいますよね。「これはいかんな」と思ったんです。

テリー 人気だったからね。80年代の終わりから、90年代の前半あたりは特に。

コロッケ まだまだ、ものまねのエンターテインメント性を高めたいという思いも強かったし、番組の意向と僕自身の考えがそぐわなくて、それで思い切って番組を飛び出したんです。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身