スポーツ
Posted on 2015年02月12日 09:54

武豊&キズナ 「最強コンビ」が京都記念で不死鳥復活!(1)骨折から遂に復帰!

2015年02月12日 09:54

20150219j

 ダービー馬キズナと名手武豊の最強コンビが淀のターフに帰ってくる。昨年の天皇賞・春でまさかの4着敗退、レース後に骨折が判明した。戦線離脱してから9カ月半、今では大ケガの傷も癒え、馬体は貫録十分だ。レジェンド武豊の華麗な手綱さばきの下、充実期を迎えたキズナの復活劇が、いよいよ幕を開ける。

 昨年5月4日に行われた天皇賞・春のレース中に左前脚の膝を骨折し、戦線を離脱していた13年のダービー馬キズナ。復帰戦は今週、京都競馬場で行われる1942年創設の伝統レース「京都記念」(GII、芝2200メートル)だ。

 00年の覇者テイエムオペラオーは、ここから無キズの8連勝(GI5勝)を達成し、07年のアドマイヤムーンは国内外でGI3勝をあげ、ともに年度代表馬に輝いたものだった。

 多くの名馬がステップレースに選ぶ舞台で、今年は桜花賞馬ハープスターとキズナが激突する。栗東のトラックマンが話す。

「キズナは昨年の12月12日に療養、調整を続けていた島根県の大山ヒルズから栗東トレセンに帰厩。すぐに調教が始まり、10本以上の時計を出し、順調に1月29日の2週前追い切りを迎えました。武豊騎手を背に素軽いフットワークを見せ、ラストは実にシャープな伸びでしたよ」

 269日ぶりにキズナにまたがった武豊騎手も、その感触に満面のほほえみを浮かべて、取材陣を前にこう絶賛していたという。

「さすがですね。思っていた以上の仕上がりでした。相変わらず、すばらしいと思います。今週にでも使えそうなくらい」

 キズナを管理する佐々木晶三調教師の声も弾んでいたという。前出のトラックマンが続ける。

「昨年暮れに厩舎に戻ってきた時にも、一回り大きくなった馬体を見て、『見た目にも迫力があるな』と目を細めていましたが、馬体重は春の天皇賞当時と比べて40キロ近く増えていて、530キロほどでした。この日も『5歳でもまだ成長しているよ。本当に珍しいね』と、驚きを見せながら愛馬の復活ぶりに安堵していましたね」

 それもそのはず、事故当時は復帰を危ぶまれたほどの重傷だったという。栗東関係者が振り返る。

「当時、栗東トレセン内で左第3手根骨骨折の手術が行われたんだけど、かなり傷が深かったようで、『けっこうヤバイらしい』ってムードだった。その後、大山ヒルズに放牧に出され、順調に回復していると聞いて、ホッとしたものだったよ。佐々木先生も、去年の11月13日にキズナに会いに行って、坂路で調整している姿を見て安心したみたいだね。それで、つい親しい記者たちに『一歩間違えれば競走能力を喪失するくらいの個所だったからね。キズナの持つ運もあるのかな』と、大ピンチだったことを初めて明かしたんだろう」

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク