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【ウハウハ菊花賞】アーバンシックに距離の壁!淀の3000メートルに炸裂する「全角度大荒れ3連単」とは

 10月20日は牡馬3冠の最終章、GⅠ・菊花賞(京都・芝3000メートル)が行われる。レース体系が整備された近年、かつてほどの威厳はなくなったが、やはり競馬ファンにとって淀の長距離GⅠは様々な意味で「外せない」レースだ。

 当然ながら、外せないという意味で最も重要なのは馬券だが、ここ数年は上位半数の人気馬で決まる堅め~小荒れ程度の決着が続いている。ところが今年は人気2頭が「あまりに危うい」と、馬券師ライターT氏は言うのだ。

「小荒れ程度では済まないかもしれません。ダービー馬ダノンデサイルが直行してきます。昨年、ダービー馬タスティエーラが、勝ったドゥレッツァに3馬身半をつけられて、やっとこさ2着を確保したのが唯一の例。当時のタスティエーラの方が今年のダノンより実績が上だったことを考慮すれば、普通は手が出せないでしょう。少なくともアタマで買うなんて、資金をドブに捨てるようなものです。そして2強の一角、アーバンシック。なぜかセントライト記念の1着馬は2015年のキタサンブラック以外、菊花賞ではまるで馬券になっていないことが不吉ですが、それ以上に問題なのは、父スワーヴリチャードでしょう。昨年から産駒が好成績ですが、いいですか、昨年と今年で産駒が芝コースで40勝(10月18日現在)していながら、2400メートル以上では未勝利ですよ。これはかなり極端なデータです。そんなスワーヴ産駒を淀の3000メートルで軸にできるわけがない。上位2頭を推せる理由がまったくないとなれば、荒れると読むのが定石でしょう」

 2強に死角があることは納得できた。T氏は近年の菊花賞にはあからさまな傾向があり、そこから馬券を構築するのが手っ取り早いと語る。

「特に2017年以降、菊花賞は前走で2200メートルを使ってきた馬の独壇場になっている。2017年以降の7年間、馬券になった(3着以内に入った)21頭中15頭が前走2200メートルです。ここ4年に絞れば、12頭中11頭がそれに該当する。この傾向は無視できません。そうなると、2強を除いた2200メートルの神戸新聞杯、セントライト記念で馬券になった好走馬、そして2200メートルの条件戦から勝ってきた馬だけを買えばいいことになる」

 その傾向に合わせると、神戸新聞杯の1・3着メイショウタバルとショウナンラプンタ、セントライト記念の2・3着コスモキュランダとエコロヴァルツ、そして条件戦からの臨戦馬アドマイヤテラ、ピースワンデュック、ヘデントールの7頭まで絞れることになる。T氏がさらに言う。

「6戦5連対で母父ステイゴールドのヘデントールが、昨年のドゥレッツァと同じローテで最有力です。4戦4連対のピースワンデュックはいいが、母父ジャングルポケットというのが、縁起がいいのか悪いのか(笑)。武豊騎手のアドマイヤテラは、京都実績があっていい。条件上がり3頭は全て買えます。ヘデントールを軸にピースワンデュックとアドマイヤテラを対抗にして、そこに神戸とセントライトの2頭をうまく混ぜていきたい」

 近年の菊花賞のデータに逆らう「2強外し」。まさに「どこを切っても高配当」の「全角度大荒れ3連単」で勝負である。

(宮村仁)

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