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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「人気急落ベストウォーリアが穴!」

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 今週は今年最初のGI「フェブラリーS」が東京で行われる。昨年、最低人気ながら勝利したコパノリッキーが人気の中心だが、3年連続して馬連で万馬券が飛び出しているように波乱含みの傾向。穴狙いも無謀ではない。

 厳寒期に行われる唯一のGI戦は、砂のマイル王者決定戦である。

 最有力候補コパノリッキーは、昨年の覇者。フルゲート16頭立ての最低人気での、あれよあれよの番手抜け出し。その際の2着馬がホッコータルマエ。昨年度の最優秀ダート馬で、目下ダート界の王者でもある。このタルマエは、ドバイワールドCに万全を期して、ここを回避した。

 であれば前哨戦の東海Sで58キロを背負って圧勝したコパノリッキーの連覇の可能性は、かなり高くなったと言っていいだろうか。

 問題なのは、コーリンベリーの存在だ。当初は自重する公算が強かったのに、ここにきて出走意思を固めたというのだ。であれば、ハナに固執しているだけに、逃げ・先行脚質のリッキーにとっては目の上のタンコブ。嫌な存在だろう。

 本命サイドで決まることが多い重賞ではあるが、目下3年連続して馬単、馬連ともに万馬券になっているので、気になるところではある。

 マイル戦は自然とペースが速くなるが、マークが厳しくなる今回は、リッキーにとって昨年のような楽な競馬は望めまい。しかし、だからといって極端な穴になるとは思いがたい。データ(馬単導入後の03年以降1番人気馬は7勝、反面2番人気は勝ち鞍がなく2着3回)に照らし合わせて期待したいのは、ベストウォーリアだ。

 実績から高い能力の持ち主であることは誰もが認めるところだが、前々走、前走と、この馬らしくない、ふがいない結果に終わっており、評価を下げている。が、穴党にとっては好都合だ。

 前走は疲れが出て本調子になかったこともあるが、何といっても出遅れてリズムに乗れなかったのが痛かった。前々走のJBCクラシックはイレ込んで落ち着きを欠いていたことを思うと、休み明けのGI南部杯を勝った反動(2走ボケ)があったのだろう。

 つまり前2走は、参考外のレースと捉えていいのではないか。

 前走後は短期放牧でリフレッシュ。ここを照準にじっくりと乗り込まれてきており、落ち着き払って好気配。ならば、あらためて注目すべきだろう。

 間隔を置いた時に好結果を出すタイプ。つまり鉄砲駆けする馬で、デビュー戦を含め【1】【2】【3】【1】【1】【1】着とポン駆けが利くのは何といっても強みだ。

 昨年のフェブラリーSは13着と期待を裏切ったが、久々をレコード勝ちしたあとの反動と見ていいだろう。そのへんは陣営も重々承知のこと。だからこそ時間をかけ、しっかりと調整してきたわけだ。

 左回り、とりわけ東京コースは〈3111〉と、めっぽう得意とするところ。さらに言えば波に乗る明け5歳。4、5歳牡馬が圧倒的に強いというデータが後押しする。

 父はエーピーインディ産駒のGI勝ち馬で、名種牡馬。母系も優秀で、名短距離馬クロケット、英2冠馬ロイヤルパレスなど一族に活躍馬がズラリという良血だ。

 これだけの背景があるうえに、状態がすばらしい。1週前の追い切りは、実にリズミカルだった。石坂調教師も手応えを感じている様子で「前走とは一変、本来の姿に戻っている。これなら楽しみ」と、目を細めるほどだ。

 持ち時計があり、速い時計での決着も望むところ。晴雨にかかわらず、大きく狙ってみたい。

 連下の筆頭は、インカンテーション。前走の東海Sは、やや重め残り。そのために最後の詰めが甘くなったが、この中間は抜かりなく調整できており、展開しだいでは大勢逆転もあっていい。

◆アサヒ芸能2/17発売(2/26号)より

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