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「ジャパンカップ」外国馬の取捨をどうするか分析してみたら「本気度No.1馬」が判明

 今年のジャパンカップ(GⅠ、東京・芝2400メートル)は、近年になく見応えのある競馬になりそうである。その理由はもちろん、海外からビッグネームの馬が3頭も出走するから。

 英愛のダービーをはじめGⅠを6勝のオーギュストロダン(アイルランド)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを勝ってワールドランキング4位のゴリアット(フランス)、ドイツダービーほかGⅠを2勝しているファンタスティックムーン(ドイツ)といった面々だ。

 話題性で言うのなら、ディープインパクト産駒のオーギュストロダンが断然だろう。このレースを最後に種牡馬入りするため、全レース終了後に引退セレモニーまでやることに。できれば花道を飾って臨みたいところだろう。

 だが、そううまくいくものか。今年は5戦1勝2着2回着外2回とそれなりの成績を収めてはいるが、2走前のキングジョージではゴリアットに2秒差をつけられての5着。前走の愛チャンピオンSは2着だったものの、3着シンエンペラーとは0秒2差だった。GⅠ6勝は大したものだが、3歳時のすごさは感じられない。名伯楽エイダン・オブライエンと名手ムーアの黄金コンビ。危険な人気馬とみた。

 ファンタスティックムーンもここが現役最後のレースで、母国ドイツで種牡馬になることがすでに決まっている。来る前にしっかり仕上げてきたため、最終追いはダートで軽めの調整。調子は悪くないようだが、やはり物足さを感じる。

 というわけで、外国馬の主役はゴリアットだろう。キングジョージの2着馬ブルーストッキングは凱旋門賞を制覇しているし、3着馬レベルスロマンスもブリダーズカップターフでローシャムパークやシャフリヤールを下して勝利している。これを見ても、かなりの力を持っていることが分かるのだ。

 騙馬のため凱旋門賞には出走できなかったが、キングジョージを勝利した後は、秋の大目標をジャパンカップに据えてきた。前哨戦のコンセイユパリ賞を快勝して、思惑通りの出走。本気度は3頭中、一番だろう。

 東京競馬場で行った追い切りでは、帯同馬ルノマドを4馬身追走。ラスト1Fで外から並びかけると、馬なりのまま半馬身抜け出してみせた。騎乗したスミヨンは、

「全てを兼ね備えている馬。とても調子が良く、大きな成長を見せています」

 と絶賛を口にする。過去に5勝して連対率26%の1枠に入ったのも好材料。名手スミヨンの手綱さばきが見ものだ。

(兜志郎/競馬ライター)

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