芸能
Posted on 2024年12月17日 09:59

NHK大河「光る君へ」予想外のラストで「平家物語」古典文学の第2弾はあるのか

2024年12月17日 09:59

 12月15日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「光る君へ」で主演の吉高由里子と柄本佑が、新記録を作った。12月16日にビデオリサーチが発表した全48回の平均世帯視聴率は関東地区で10.7%(個人視聴率6.2%)と、2019年の「いだてん」(世帯8.2%)に次ぐ過去2番目の低さだったが、NHKの動画配信サービス「NHKプラス」での平均視聴数は45話までの時点で、歴代大河では過去最高の37.8万UB(ユニーク・ブラウザ)を記録。UBとは一定期間に配信を視聴したユーザー数(繰り返し視聴しても、別媒体で見ても1ポイント)を示し、約38万人がネット配信で大河ドラマを視聴していたことになる。

 NHKは今年6月に発表した昨年度決算で、昨年10月時点の契約数が4107万件、受信料を含む事業収入は6531億円と、過去最大の下落となったと発表した。直近の4年間で、受信契約総数が100万件も減っているのだ。

 とりわけ20代の2人に1人、30代の3人に1人、40代も3人に1人がテレビを見なくなった時代に、今春放映の連続テレビ小説「虎に翼」(平均視聴UB数は44.9万)とともに、「光る君へ」は1年を通じて若いネット視聴者を呼び込んできた。

 気になるのが最終回の、紫式部(吉高)の「嵐がくるわ」というセリフだ。アーノルド・シュワルツネッガー主演のハリウッド映画「ターミネーター」のラストシーンと同じで、いきなり平安時代から2029年にすっ飛んだが、両者に共通するのは戦争の始まり。

 道長の死後、東日本で平忠常の乱、前九年の役、後三年の役が起こり、平氏の治政へと移っていく。

 となると、ネット視聴する若い世代の「テレビ回帰」に貢献した「源氏物語」の続編として「平家物語」あるいは「徒然草」「方丈記」など、古典文学を題材にした大河ドラマ第2弾があるのでは…。

 ちなみに来年は、横浜流星が江戸のメディア王・蔦屋重三郎を演じる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。2026年は池松壮亮と仲野太賀がそれぞれ豊臣秀吉と秀長を演じる「豊臣兄弟」と発表されている。

(那須優子)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク