社会

JR「青春18きっぷ」春季用発売が決定でも消えない「夏季用は中止」説

 発売中止になるのではないか、と言われてきた「青春18きっぷ」の春季用が無事に発売されることが、1月22日にJRグループから発表された。

 利用期間は3月1日から4月10日までで、冬季用と同じく「3日間用」と「5日間用」の2種類が販売される。料金は3日間用が1万円で、5日間用が1万2050円で、冬季用と同じ。北海道新幹線の新青森~木古内の間と、道南いさりび鉄道線の木古内~五稜郭の間を、1枚につき1人が片道だけ利用できる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も同様に4500円で発売されるが、4月1日発売分からは4650円に値上げされる。

 春季用が発売されることで、鉄道ファンはホッと胸を撫で下ろしている。

「この『青春18きっぷ』が近年、発売中止になるのではないかと言われてきたのは、首都圏の路線を持ち、駅ナカ事業を推し進めるJR東日本と、新幹線を事業の主体とするJR東海にとって、メリットが少ないからです。夜間の快速列車『ムーンライト』もなくなり、『青春18きっぷ』の利用価値が低くなっていたことも、理由のひとつです。冬季用から利用方法が変わったことも、販売終了の布石ではないかと言われました。それでも発売されたので、よかったですよ」(鉄道ライター)

 しかし、これでひと安心とはいかないようだ。これまで毎年1月に春季、夏季、冬季用の販売がまとめて発表されたが、昨年から1月の発表は春季用だけになっている。今年もまたそうだった。なぜこうなったのか、先の鉄道ライターが推察する。

「発表したら発売を取りやめるのは難しいので、発表を控えているのでしょう。発表しなければ、直前になって夏季用の発売を中止にすることもできます。つまり依然として、販売中止の可能性は残っていると考えられます」

 はたして夏季用は発売されるだろうか。鉄道ファンならずとも、落ち着かない日々を送ることになる。

(海野久泰)

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