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記事全文を読む→テリー伊藤対談「棚橋弘至」(3)法学部時代は「アウェイ」でした
テリー そもそも、棚橋さんはどうしてプロレスラーを目指したんですか。立命館大学をご卒業されているんですよね。
棚橋 法学部の公務行政コースというところで、政治について勉強しました。
テリー 立命館にプロレス同好会があったの?
棚橋 はい。入学式のあとでいろんなサークルが勧誘してる中、ブースがとにかく目立ってたんです。マスクをつけて、コスチューム着て、大音量で選手入場曲を流して。話を聞きに行ったら、すごく楽しそうだったんで、ちょっとやってみようかなと思って。
テリー でも「プロレス同好会」って、女にモテなさそうだよね。
棚橋 そうなんです(笑)。プロレス同好会はちょっとマイノリティで、蔑視されるグループ。でも逆に考えると、「あえてプロレス同好会に入る」という、プロレス愛にあふれた者たちの集まりなんですね。
テリー 確かに(笑)。そこでどんなことをしたんですか。
棚橋 体を鍛えたり、学園祭で試合をやったり。3年生の終わりに新日の入門テストに受かったので、4年生の時はひたすらレスリングと体を鍛えて。
テリー 同好会の他の人は、みんなプロにはなってないでしょう。
棚橋 はい。入学して、クラスで自己紹介の時間があったんですね。みんな将来の夢は、弁護士や公認会計士、司法書士で。
テリー そうだよね。だって法学部だもん。
棚橋 僕の番で「棚橋です、将来はプロレスラーになります!」と。
テリー ウケたでしょう。
棚橋 ザワザワ‥‥って。「こいつは何しにココに来たんだ?」という雰囲気でしたね(笑)。男は興味を持って話しかけてきたんですけど、女子はサーッと引いていきました。もういきなりアウェイ。
テリー 「変な男が1人いるわ」って。卒業は順調だったんですか?
棚橋 入門が決まった時、僕は大学を辞めようと思ったんですね。キャリアは1年でも早いほうがいいので。そうしたら長州(力)さんに「この仕事はケガするかもしれないし、将来のために大学だけは出とけ」と言われまして。ものすごい量の単位を残していたんですけど、残りの1年間で頑張って取りました。
テリー 偉いねぇ。入門してからはどうでしたか。
棚橋 寮のドアを開けた瞬間、みんなの練習靴がダーッと並んでいたんですけど、サイズが29とか30とか、とにかく大きくて、大変なところに来たと思いましたね。最初は3人部屋で、ウナギの寝床みたいな場所にベッドがあって。
テリー 練習にはついていけましたか。
棚橋 新日の練習がきついというのはファンの中でも有名で、スクワット500回とか1000回とかいうのを聞いていたので、それ以上の練習をふだんからしていました。その頃には体重も90キロになっていたので、入ってからもついていけました。
テリー 試合がある日も、練習は欠かさないんですか。
棚橋 追い込みすぎると、筋肉がパンパンになって動けなくなるので、試合の日は自分で加減します。地方に行っている時は、時間が空いたらジムを探したり。
テリー 飛び込みで行ったりも?
棚橋 そうですね。でも大手のチェーン店に行くと、マニュアルどおりに「初心者講習を受けてください」と言われたり(笑)。
テリー えっ、その体を見ても?
棚橋 タンクトップを着て行ってもです(笑)。
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