サッカー界屈指のモテ男で遊び人でもある前園真聖氏に、ウブな時代があったとはなんとも驚きである。鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演した前園氏が、鹿児島実業高校時代の生活を振り返った。
前園氏は強豪校ですごい選手とプレーがしたいと、鹿児島実業に進学。サッカー部に入り、監督の家で下宿生活を送った。その生活は前園氏いわく、
「良く言えば合宿。僕の中では監禁」
実に厳しく管理されたものだったようだ。練習はキツく、普通の高校なら2時間前後だが、
「俺ら4時間、長い時は5時間。いちばん大変なのは、ダッシュ期間。その名の通り、、ダッシュしかしない。ゴールからゴールまでの106メートルを17秒ぐらいでダッシュして、ジョギング45秒で戻る練習を50本やる。これを10日間ぐらいやる。だんだん増えていくんです。タイムが決まっているから、1人でも入れないと1本追加されていく」
休みはなく、毎日が練習漬けで、夏休みはあっという間に終わった。
「夏休みは監督がマイクロバスを運転して東京、静岡、大阪、愛媛、山口と行って、最後は国見と試合して帰ってきたら、夏休みが終わっている。これが3年間、続く」
そんな地獄の生活だったが、3年時の高校サッカー選手権が終わった後、一度だけ下宿を抜け出したことがあるのだと、前園氏は告白した。
「(女性と)初めて会話をする。それまでは会話なんてない。練習場に見に来てるけど、近づくこともできない。(下宿を抜け出して)初めてカラオケに行った。その時、何歌ったかな。たぶん、長渕剛」
他校女子との初デートで長渕を歌うとは、今の前園氏からは想像もできないが、それだけウブだったということなのだろう。
(鈴木誠)