サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、吉高由里子らを抱える大手芸能事務所アミューズが、TBSのバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」での企画をめぐり、TBSに猛抗議していたと、「週刊新潮」が報じている。
アミューズが憤激したのは、3月12日の番組内の企画「第一回女桑田選手権」。「女がやる桑田佳祐モノマネ面白い説」を検証するというものだった。サザンオールスターズの桑田になりきるべく、椿鬼奴らが渾身のモノマネを披露した。
これにアミューズが反発すると、TBSは4月9日付でコンテンツ制作局が「今後、桑田やサザンの名を冠にしたような企画や、ラテ欄などに桑田やサザンの名前を用いて番組PRを行う場合、アミューズへの前相談が必須」との方針を打ち出したというのだ。
「TBSでは福山の主演ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』の映画化決定が発表されたばかり。事務所との関係を悪化させるにはいかず、忖度する形を選んだようです。しかし、それで面白い企画ができるはずがない」(民放キー局のバラエティー班スタッフ)
他局を見渡せば、日本テレビとフジテレビが定期的にモノマネ番組を放送。桑田のモノマネは鉄板ネタとなっている。
「TBSのように、あとで抗議を受けたら一大事。そうならないように、例えば桑田のモノマネ芸人を集めた『桑田軍団』のようなコーナーを放送する場合、事前にお伺いを立てることになるのでは」
大手事務所が強権を振りかざすと、たちまち各局が震え上がる事態に発展する。そんな構図が視聴者に知れ渡ることになってしまった。
桑田ネタが十八番の芸人は、万が一の「禁止令」に備えて、レパートリーを増やす必要がありそうで…。
(高木光一)