永野芽郁が田中圭との不倫スキャンダルによって「永野芽郁のオールナイトニッポンX」(ニッポン放送)を降板したが、これはわずか2カ月、7回の出演だった。
そんな老舗深夜ラジオ番組ではこれまでも、パーソナリティーの問題発言やスキャンダルによる降板、休養が少なからずあった。
例えば2020年4月には、ナインティナイン・岡村隆史が「岡村隆史のオールナイトニッポン」の中で、新型コロナ禍で経済的に困窮する女性について「短期間ですけど、美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」などと発言し、女性蔑視との批判を浴びた。岡村は翌週の放送で謝罪。相方の矢部浩之も「電波に乗せてそういうことを言ったのは大問題」と叱責した。
この発言に対し、岡村がレギュラー出演するNHK「チコちゃんに叱られる!」の降板を求める署名活動が起き、約1万人が賛同している。
2017年9月、斉藤由貴が妻子ある50代医師とのダブル不倫報道により、「オールナイトニッポンMUSIC 10」の出演を無期限休止した。決定打となったのは、不倫相手の医師の「女性用ショーツかぶり写真」。斉藤は2015年10月から番組を担当していたが、リスナーからの厳しい意見もあり、姿を消すことになったのである。
さらに遡れば、2008年1月には倖田來未が「倖田來未のオールナイトニッポン』の中で「35歳を回るとお母さんの羊水が腐る」と発言し、猛批判された。彼女は公式サイトで謝罪し、新アルバムのプロモーション活動を自粛、予定されていたメディア出演は取りやめになった。CMキャラクターを務めていた化粧品ブランドのウェブサイトも、一時閉鎖される事態となっている。
これらの事例は、不適切発言や私生活の問題が報道されると、番組降板だけでなくCM契約解消や他の仕事にまで影響が及ぶことを示している。一度の過ちや失言が、大きな代償を伴う。それを今回の永野で痛感した。
(魚住新司)