スポーツ
Posted on 2025年07月08日 11:00

ドジャースで検討される「2人目の二刀流選手」対戦チーム4番が真顔で語った「エグイ魔球」

2025年07月08日 11:00

 実に真剣に議論されているそうである。メジャーリーグのナ・リーグ西地区で首位を堅守するドジャースは負傷者続出で、リリーフ陣が総動員となるブルペンデーが定期的に設けられている。

 そんなチーム事情を指して「投手復帰した大谷翔平に、もっと長いイニングを投げさせるべきでは」との指摘があるのだ。
「チームが最も恐れているのは、大谷がケガをすることです。もしも右肘に3度目のメスを入れることになれば一大事ですし、なにより打者・大谷を欠く事態は避けたい。もうしばらく、2イニング程度に制限した登板が続くと思います」(現地記者)

 しかし、意外なところから「救世主」が出現するかもしれない。
「キケ」のニックネームで呼ばれるエンリケ・ヘルナンデスを「Two-Way Player(二刀流)」に転向させる案が浮上してきたからだ。

 キケは内外野のどこでも守れるユーティリティー・プレーヤー。今季はドジャースがワンサイドで負けていた場合、「敗戦処理の役目」で5試合ほどの「野手登板」を果たしている。

 その際、左足を胸の高さまで上げる佐々木朗希の投球モーションなどのモノマネをし、アンダースローまでやってみせた。ファンは大喜びだ。
「4試合目の登板で炎上し、5試合目は制球に苦しみました。でも3試合目までの防御率は、2.08でした」(前出・現地記者)

 投手キケと対戦したパドレスの4番ジャクソン・メリルが米スポーツ専門局ESPNのインタビューを受けて、
「あいつのカッター、エグイぞ!」
 と答えたのだ。

 大勝した勢いから出たジョークだと思ったインタビュアーが話を変えようとし、「ところで…」と言いかけた時だった。メリルは真顔で「いや、本気だよ」と言い切ったのだ。

 6月10日の「キケとの対戦結果」だが、49.4マイル(約80キロ)の超スロー変化球で一塁ゴロ。遅い変化球の前に投げたカットボールを、メリルはバットの芯で捉えることができなかった。

「キケはスライダーやスプリット、カーブなども投げていました。器用なユーティリティー・プレーヤーとはいえ、即席であれだけ投げられるのだから、きちんと投球練習をすれば、イケるんじゃないか、と」(メジャー関係者)

 メジャーリーグでは、敗戦濃厚となったワンサイドの試合では、投手を消耗させない目的で、野手が登板するのはよくあること。「6点以上の差が付いた時だけ」のルールになっている。

 さらにルールの話をすれば、メジャーリーグの試合出場の登録は26人までで、「投手最大13人」と決められている。「Two-Way Player」の大谷は事実上の「14人目の投手」となり、ルール違反ではない。

 キケにも正規の投手練習をさせて「Two-Way Player」に「改造」すれば、15人目の投手をベンチ入りさせられるのだ。キケの明るい性格を加味されたジョークの面はあろうが、ドジャース2人目の二刀流が誕生したら、大いに盛り上がるのではないだろうか。

(飯山満/スポーツライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/8発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク