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記事全文を読む→妻夫木聡が我慢できずに生放送で号泣した「沖縄訪問VTR」戦後80年企画の好感度
放送中のNHK朝ドラ「あんぱん」で、八木信之介を演じる妻夫木聡。やなせたかしをモデルとする柳井嵩(北村匠海)が大戦中に配属された部隊で、古兵からリンチを受ける。そんな辛い立場の嵩に厳しい言葉はかけるものの、いっさい暴力は振るわず、何かにつけて助け舟を出してくれた「変わり者」の上等兵として描かれている。
戦地における理不尽な状況や、飢餓の苦しみがリアルに表現されたシーンが続いた第11週から12週は、視聴者から「見るのが辛い」という声が多く上がっていた。そんな中で、八木上等兵の厳しさの中に垣間見える優しい人間性には、嵩だけでなく、私たち視聴者も救われた。お陰で嵩の伯父である「寛」(竹野内豊)や「ヤムおんちゃん」(阿部サダヲ)といった男性人気キャラクターが立て続けに退場した後の虚しさが、だいぶ和らいだものだ。
戦後パートに再登場した八木。東京のガード下で密造酒を売って稼いだお金で戦争孤児たちにコッペパンを与えて、ゴーリキーの「どん底」を読み聞かせるなど、相変わらず世間から「変わり者」と評される人物として描かれている。その役どころは、再会した嵩だけでなく、ヒロインののぶ(今田美桜)の人生にも大きな影響を与えるようだ。
妻夫木は現在、44歳。意外なことに、今回が初の朝ドラ出演だという。高校生時代に雑誌「東京ストリートニュース」の読者モデルとして人気を博し、「伝説の高校生」と評された妻夫木だが、イケメンぶりは相変わらず。しかし、目元や頬に年相応の皺が刻まれて、今回の役どころがハマるのが納得の、味のあるいい顔になってきたと思う。
7月28日の「あさイチ」(NHK総合)に、その妻夫木がゲスト出演した。ドンピシャ世代の鈴木奈穂子アナは、オープニングからずっとハイテンション。衣装の色が同系統というだけで、大喜びするほどだった。
番組では戦後80年特別企画として、妻夫木が沖縄を訪ねた様子を紹介したのだが、戦時中だけでなく、今なお続く沖縄の人々の苦しみを現地で直に体験してきた妻夫木はVTRを見ながら感極まり、スタジオで号泣。目を真っ赤に腫らし、止まらない鼻水をすすり、コメントを求められるも、言葉に詰まってしまう。普段、朝ドラ受けで号泣している鈴木アナが、この日ばかりは逆に、妻夫木にティッシュを差し出していたのが印象的だった。
あまりの大泣きっぷりに、「伝説の高校生」だった妻夫木も更年期障害で感情のコントロールが難しくなっているのか、と心配になるほどだったが、「八木」を演じたことで、先の大戦を改めて身近に感じたからかもしれない。こらえきれず涙をぬぐう妻夫木に、思わずこちらももらい泣き。妻夫木に好感を持った次第である。
(堀江南/テレビソムリエ)
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