エンタメ
Posted on 2025年08月04日 07:00

「ネズミを捕る猫か捕らない猫か」判別方法は首根っこを摑んで持ち上げたら「アレがピーンorダラーン」

2025年08月04日 07:00

 筆者がかつて田舎に住んでいた時は、どこからともなくやってきた野良猫を、我が家の猫のように飼ったりしていた。その頃は正直なところ、野良猫という感覚はなく、自然に家にいつくようなものだったと思う。

 そういう時に、いい猫かそうじゃないのかを見分ける方法として、首根っこを摑んで持ち上げた。これには理由がある。持ち上げた時に後ろ脚をピーンと横に(地面と平行に)伸ばす猫はネズミを捕る猫、後ろ脚をダラーンと垂らすのはネズミを捕らない猫だと言われた。ネズミを捕る猫は「よしよし、いいヤツだ」となった。実際にピーン猫は、よくネズミを捕まえてきたように記憶している。

 首根っこを摑んで持ち上げる姿は残酷、かわいそうという面もあるが、足をピーンと伸ばしている時に、体に力を入れているとか痛がっている様子はなく、意外におとなしかった。

 そんな首根っこを摑む行為は、猫自身もやっている。よく見かけるのは、親猫が子猫の首根っこを噛んで持ち上げる姿。親猫が子猫に「おとなしくしなさい」と躾をしているとか、危険が迫っているので子猫を守る目的だったりする。

 これらを踏まえて、我が家にいる3匹の場合はどうか、観察してみた。

 まず、背後から首の後ろをガッツリ噛むヤツが1匹。時々、ウーウーという変な鳴き声がするので見に行くと、後ろから乗っかって噛んでいる。噛まれている側は唸り声を上げるものの、身動きできないようで、仕方なくジッと耐えている様子だ。

 しばらくはそのままにしておき、頃合いを見て頭を撫で、「もう放してやれ」と声をかける。するとちょっと口元を緩めるので、噛まれた側はその隙に脱兎のごとく逃げ去るのだった。
 しばらくすると、2匹は何事もなかったかのように、お互いを舐め合って仲よくしている。なんとも不思議だ。

 また別の猫は、噛まれてもそのまま身を任せるかのようにおとなしい…というか、むしろ穏やかに落ち着いている感すらある。「おとなしくしろ」と言われ、素直に従っている感じなのだ。

 首根っこを噛んだり摑んだりする行為は似ていても、人間がやるのか猫がやるのかで、かなりニュアンスも反応も異なるのだった。

(峯田淳/コラムニスト)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク