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記事全文を読む→【世界の「最凶独裁者」列伝】フランス革命「ロベスピエールの恐怖支配と処刑」に国民が激怒反撃!最期は自らがギロチン台で…
現在に伝えられる歴史は多かれ少なかれ、時の権力者により都合よく書き換えられたものである場合が多い。だが、これほど善悪の評価が分かれる人物は珍しいのではないか。それは「テロリズム」という言葉の生みの親として知られるフランスの独裁者、マクシミリアン・ロベスピエールだ。
ロベスピエールは、フランス革命時に自らの派閥を率いて恐怖政治を実践。革命に反対するものはだれかれ構わず逮捕した。その数は30万人以上と言われ、うち2万人近くをギロチン刑にかけたとされる。
とはいえ、この男はもともと「強きをくじき、弱気を助ける」人権派弁護士だった。それが1789年に三部会議員に当選すると、その確固たる信念に基づく潔癖さが支持され、革命急進派である「ジャコバン派」の代表に抜擢された。フランス革命勃発後には「王制は存在自体が犯罪だ!」と主張。国王ルイ16世の処刑問題で主導的な役割を果たすと、対立するジロンド派を追放。ついに独裁的権力を掌握した。
立場が人を変える、とはよく言ったもの。独裁者となったこの男も同様だった。ただ彼の場合、清廉潔白であるがゆえ、より凝り固まった思想が自らを支配し、自分に逆らう者を許せなかった。
「人民を従わせるためには、恐怖こそが必要」との考えにいきついたロベスピエールは、1793年に「反革命容疑法」なる法律を制定。少しでも反逆の疑いがある者を全て逮捕し、拷問にかけた。そしてその多くが、ギロチン台へと送られることになったのである。
そうして恐怖によって国民を支配するも、経済面ではハイパーインフレが進行。国民の不満は高まるばかりで、1794年7月には反ジャコバン派が起こしたクーデターによって市庁舎に追い詰められて顎を撃ち抜かれ、逮捕されることになる。
いや、国民の怒りはこれでは収まらなかった。目には目を、歯には歯を。翌日、多くの国民の首をはねたギロチンの前へと連行されたロベスピエールは、これまで国民に与えてきた恐怖を、今度は自身が嫌というほど味わいながら、このギロチン台で最期を迎えることになったのである。
多くの歴史書物によれば、ロベスピエールは「極右の血なまぐさい政治家」と称される一方、肖像画に描かれるその姿は美男子で、求婚する女性はあとを絶たなかったという。とはいえ「革命のことしか頭になく、常に孤独で友人もおらず、ユーモアのかけらもない」とされるこの男は、それが理由かどうかはわからないが、生涯独身を貫いた。
そんなことから、酒池肉林が大好きな独裁者の中にあっては唯一「童貞説」が根強く残る、謎多き人物でもあるのだ。
(山川敦司)
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