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記事全文を読む→神宮球場の座席販売「ダイナミックプライシング」再燃で外野席「1万円超」に阪神ファン大ブーイング
阪神の快進撃が続く中、最下位ヤクルトの本拠地・神宮球場ではビジターファンのタメ息が止まらない。24年4月、夕刊紙が「外野席1万円突破が目前」と報じて以降も、ダイナミックプライシング(DP:価格変動制)の影響は色濃く、ブーイングが再燃しそうな雲行きなのだ。
スポーツ紙デスクが解説する。
「始まりは24年のヤクルトと阪神の開幕戦。DPが導入され、ビジター側の外野指定A席のチケット価格は強気な3000円台に初期設定されるも、あれよ、あれよと上昇し、9800円まで達したのです。ホーム側が4000円台で止まったこともあって『価格の歪み』が注目されました」
このDP、ファンのニーズに合った「適正価格」でのチケット販売が目的であり、様々なデータを分析し、需要に応じてチケット価格を自動的に変更するシステムだ。
「熱き虎ファンなら外野の応援席に1万円払うと分析した結果でしょうか(笑)。もちろんトラ党も発売開始と同時に入手したり、ヤクルトのファンクラブに入会したりするなど、いろいろな策を講じていました」(前出・スポーツ紙デスク)
ヤクルトの公式チケットサイト「スワチケ」を覗くと、9月22日(月)の対阪神最終戦のビジター外野席A席は5100円表示で完売。前日の21日(日)も5600円表示で完売しており、ほかのビジター外野席もすべて売り切れだ。
「今シーズンのその時期ならすでに順位も確定しており、昔なら閑古鳥が鳴く消化試合でしょう。しかし、若き虎たちがタイトル争いとなれば『需要あり』。『スワチケ』の『リセールチケット』では、ビジター外野席の1万円以上のチケット出品がちらほら。9月の他カードの価格にしても、週末の横浜戦や祝日の中日戦は5600円。中日戦のホーム側が4900円だけに、ビジター側から儲ける『価格の歪み』は残っていて、かつ球団側からの説明が一向にないので、ビジターファンはいらだっている。ちなみに甲子園のビジター応援席は2500円です」(前出・スポーツ紙デスク)
スポーツ関連の著書も多い、作家で阪神ファンの増田晶文氏が話す。
「外野席が5000円台なんて、令和の米騒動よりも問題でしょう。外野席の一部は野球少年、少女に開放してほしいくらい。私はいつもいちばん安い席で観戦していますが、聞くところによると、DPを採用しているメジャーのドジャース戦では、大谷クンを見たさにベンチ周辺のチケットが高騰して800ドル(約12万円)なんてケースもあるとか。庶民の席から儲けず、金持ちから取ってほしいですね」
ただ、DPを採用していない球団もある。
「地域密着型の阪神、広島、そして巨人。故長嶋茂雄氏が『次世代の子供たちに野球の魅力を』と言い続けていた以上、親子観戦が危惧されるようなことは避けたい」(前出・スポーツ紙デスク)
球団経営にとってチケット収益の最大化、安定性は大きな課題だろうが、野球界は今、岐路を迎えているようだ。
「ID野球でヤクルトを日本一に導いたノムさんも、『DPで阪神いじめして、おもろいんか。ライバルファンあってのプロ野球やろ』と、こぼしていそうですね」(前出・増田氏)
確かに、神宮球場のレフト側が黄色や赤、オレンジに染まってこそ、ライト側の色とりどりの傘も映えるというものだ。
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