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記事全文を読む→【サッカー界大事件】前代未聞の異様なW杯予選「ジーコ監督解任要求デモ」の裏で流れた「物騒な噂」
昨今の政界では「石破やめろ」「石破やめるな」デモが大きなニュースになったが、2004年2月22日に、サッカー界でも前代未聞の事態が起きた。日本代表サポーター約60人が、ジーコ監督の解任を求めるデモを起こしたのだ。政治の世界では珍しくはないが、サッカー界はもとより、スポーツの世界で指導者の解任を求めるデモなど、ほとんど聞いたことがない。
原因は指導法だった。ジーコ監督は基本的な戦術を指示し、あとは選手の自主性に任せる、というスタイル。しかし、テストマッチなどで見せる連続性のない攻撃、守備の危うさ、選手の起用法などが批判されていた。
そしてドイツW杯1次予選の、ホームで行われたオマーン戦で大苦戦。アディショナルタイムでゴールを決めて勝利したものの「ジーコ監督ではW杯出場はできない」との声が高まった。確かにその批判は的を射ている点が多かったが、デモにまで発展したことに異様さを感じたものだ。
もちろん、真剣に日本サッカー界のことを考えての行動だったと思うが、デモの裏では様々な噂が飛び交った。ひとつはジーコ監督を指名した、日本サッカー協会の川淵三郎会長を降ろそうとする動きがあった、というもの。絶大な力を持っていた川淵氏に反発する人間がデモを煽っていた…という噂によるものだ。これに乗じて代表監督のクビのすげ替えを狙う関係者、代理人らの動きもある、との噂もあった。
世界的に有名なジーコ監督に対するデモは衝撃を与え、海外のメディアが取り上げるほどだった。ただ、1次予選は苦戦しながらも6戦6勝し、解任の声は鎮火していった。2次予選で北朝鮮を破り、世界最速でW杯出場を決めた際には「ジーコ監督のやり方は間違っていなかった」との論調に変わったのである。
(升田幸一)
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