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Posted on 2025年10月27日 17:00

【ドジャースとWSで熱戦中】ブルージェイズはなぜ「MLBで唯一『カナダ』の球団」なのか 意外と知らない歴史ドラマとは

2025年10月27日 17:00

 山本由伸の「60年ぶりポストシーズン2試合連続完投勝利」でワールドシリーズの成績を1勝1敗のタイに戻したドジャース。連覇をかけた相手球団は、昨季ア・リーグ東地区の最下位ながら、今季は開幕から好調を維持し続け、ヤンキースと同率ながら直接対決で勝ち越し地区1位をとなったブルージェイズだ。

 同チームの正式名称は「トロント・ブルージェイズ」。昨季まで菊池雄星が所属し、他にも青木宣親、川崎宗則、大家友和ら多くの日本人選手が在籍したチームであるが、熱心な野球ファン以外にとってはあまり知られていないチームだろう。ヤンキースのような人気球団でもなければ、近年、目立った成績を残せていないからだ。ひょっとしたら、カナダの球団であることを知らない、という人さえいるかもしれない。在米野球ライターが言う。

「歴史的には、カナダにMLB球団は2つありました。ブルージェイズと、モントリオール・エクスポズです。ですがエクスポズが05年に本拠地をワシントンD.C.に移しナショナルズと改名して以降、唯一のアメリカ国外のMLB球団になったのです」

 ブルージェイズの創設は1977年。当時はすでに同じカナダ国内にすでにエクスポズが存在しており、参加枠を拡張する際に、多民族が共生し人口が増加し続けていた大都市・トロントに球団が発足することに違和感はなかったのだろう。

「カナダでも特に国境付近の大都市は、文化的にもほとんどアメリカと差がありません。そもそも、野球以上に国民的人気を誇るアイスホッケーリーグ(NHL)でもブルージェイズができる以前からカナダのチームがたくさんありますしね」(前出・野球ライター)

 北米4大プロスポーツリーグではほかにも、NBAにもカナダのチームが存在する(トロント・ラプターズ)。スポーツにおいては、北米が一つの文化圏になっているのだろう。

 とはいえ、実は近年、ブルージェイズがホームタウンをアメリカ国内に置いたこともある。コロナ禍の2020年シーズンのことだ。

「チームや観客が国境をまたいで移動することが許されず、カナダ政府がホーム球場の使用禁止と越境禁止を決定したんです。その間、ニューヨーク州とフロリダ州にある傘下マイナー球団球場が本拠地になりました。この措置は翌21年7月にカナダ政府から球場の使用許可が下りるまで続きました」(前出・野球ライター)

 そんなブルージェイズは1992年、93年とワールドシリーズを連覇している。リーグ優勝(=ポストシーズンを勝ち抜いてワールドシリーズに出場)も、今季とその2回だけだ。つまり創設以来、ワールドシリーズに出場すればその勝率は今のところ100%なのである。ドジャースの連覇への執念は、この“法則”を打ち破れるか。

(写真はブルージェイズ時代の菊池雄星)=文中敬称略=

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