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12月21日のWIN②ベテルギウスSは、直近のパフォーマンスを素直に評価したい一戦。前走の着順が8着以下だった馬は20年以降〈0 0 0 29〉、前走の4角通過順が8番手以下だった馬は20年以降〈0 0 2 31〉と、それぞれ苦戦しています。大敗直後の馬や、末脚を生かしたいタイプは強調できません。
ちなみに、WIN③のコールドムーンSも前走好走馬が強いレース。前走の着順が7着以下だった馬は22年以降〈0 0 0 23〉でした。
WIN④のディセンバーSは高齢馬が不振。6歳以上の馬は21年以降〈0 0 1 19〉と期待を裏切りがちです。また、前走との間隔が中5週以内の馬は21年以降〈1 0 0 19〉。臨戦過程に比較的余裕がある馬を重視するべきでしょう。
WIN⑤の朝日杯FSは、秋になってからの戦績がポイント。同年10月以降にJRAの芝のレースで「1着、かつ上がり3ハロンタイム順位が2位以内」となった経験のない馬は、18年以降〈0 1 0 66〉とあまり上位に食い込めていません。9月以前に行われたレースしか勝っていない馬や、先行力の高さを生かしたいタイプの馬は疑ってかかるべきだと思います。
あとは出走数やこれまでの実績もしっかりチェックしておきたいところ。キャリア3戦以上の馬は18年以降〈2 3 1 64〉で、3着内率が8.6%にとどまっていました。そして、このうちJRAのGⅠかGⅡを勝った経験のない馬は〈1 1 0 60〉。キャリア2戦以内の馬と、京王杯2歳Sやデイリー杯2歳Sの優勝馬を高く評価したいレースです。
今年はアドマイヤクワッズ、エコロアルバ、スペルーチェあたりが楽しみ。ただし、18年以降の3着以内馬21頭中17頭は枠番が1〜4枠だったので、外寄りの枠を引いてしまった場合は扱いに注意しましょう。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2025-2026~儲かる種牡馬・騎手ランキング~(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。
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