スポーツ
Posted on 2026年02月21日 15:00

【ミラノ・コルティナ五輪】女子フィギュア坂本花織・中井亜美・千葉百音VSアメリカ人金メダリスト「不可解な出来栄え点」のモヤモヤ

2026年02月21日 15:00

 ミラノ・コルティナ五輪で日本は冬季五輪史上最多となる24個のメダルを獲得しているが、女子フィギュアスケートでなにかモヤモヤする、腑に落ちないシーンがいくつもあった。そう感じた視聴者と関係者は多かったのではないか。

 フリー演技で逆転したアリサ・リュウ(アメリカ)にわずか1.89点及ばなかったのは、銀メダルの坂本花織。リュウは後半にトリプルルッツ、ダブルアクセル、ダブルトゥーループの高難度3連続ジャンプを成功させるなど、ノーミスの演技が高く評価されたが…。
 それでもコンビネーションジャンプを1回飛び損ねた、ショートプログラム(SP)2位の坂本を逆転するほどの出来栄えだったとは思えなかった。

 北京五輪では、ロシアのアンナ・シェルバコワが4回転フリップで金メダル、アレクサンドラ・トルソワが4回転ルッツ等を成功させて銀メダル、次点の坂本が銅メダル。これの方がまだ「史上初の4回転ジャンプを決められたらしゃーない」という納得感があった。

 しかもSPでもフリーでもトリプルアクセルを決めた中井亜美、メダルを逃した千葉百音のスピンの出来栄え点が総じて低く抑えらえた感が。中井自身は演技終了後、しきりに首を傾げていたことについて、
「トリプルアクセルを決められたものの、その後のジャンプで小さなミスが重なった」
 そう振り返ったが、フリー演技だけを見ると、中井はまさかの9位。転倒も着地も大きなミスはひとつも確認できないのに、得点が伸びなかったことに戸惑い、中井は銅メダルを取れたことに気づかず固まってしまった。

 個人的に特にモヤモヤが残るのが、スピンの出来栄え点だ。リュウの3スピンは全て最高レベルのレベル4と評価。さらに特別な技術に与えられるレベル5加点までもらえた。全てのスピンで出来栄え点(GOE)+1.40~+1.60を加点である。 
 これに対し、SP中井の3スピンにレベル2をつける審査員がいた。結果、スピンの出来栄え点は+0.88~+1.02と伸び悩み、SP1位のアドバンテージを生かせなかった。

 日本代表の中で最もスピン技術に定評がある、4位の千葉百音も同じだ。3スピンの出来栄え点は1.21~。特に高難度とされる、頭上に足を持ち上げて回るレイバックスピンには出来栄え点が1.35しかつかなかった。視聴者にはリュウのスピンより美しく見えたと思うのだが、国際スケート連盟はスピードが速いだけのリュウのスピンに加点した。

 思い出されるのはかつての浅田真央のライバル、韓国代表キム・ヨナのソチ五輪「疑惑の判定」だ。キム・ヨナはSP、フリーいずれもノーミスで演技を終えたのに、出来栄え点の合計が12.20点と伸び悩み、フリーのジャンプで2度も着氷ミスしたロシアのアデリナ・ドミトリエヴナ・ソトニコワの出来栄え点は14.11点。スピンとステップに最高評価、構成点がつけられ、ソトニコワが逆転金メダルを獲った。

 そしてミラノ・コルティナ五輪での不可解採点。それとも日本人選手びいきがすぎる…とでも言われてしまうのだろうか。

(那須優子)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    女子アナ
    2026年04月04日 18:00

    この春も、フレッシュな美女アナ1年生たちが各局に入社。振り返れば、のちにエースとして君臨したレジェンドたちにも若葉の頃はあった。しかし、彼女らは初々しさもそこそこに、スタートから段違いの未来を嘱望された「破格の新人」だった。かつて&ldqu...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年04月02日 11:30

    プロ野球の世界では毎年のように「オフの戦力外通告」が大きなニュースになるが、まさかアナウンサーにまでその波が押し寄せるとは、当の本人も思わなかっただろう。日本ハムが今季、本拠地エスコンフィールドでのホーム戦ヒーローインタビューを、各局アナウ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月03日 07:30

    「『母に捧げるバラード』でやっと、どこの会場に行っても1000人ぐらいお客さんが集まる人気を獲得したんですよ。紅白歌合戦に出て、これで一説によれば、10年食えるって。それが翌年からローカル歩き出したら、みるみるお客さんが引いているの」これは...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/7発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク