芸能

テリー伊藤対談「光浦靖子」(1)“ブス差別”の話が初めてウケた

20150409u

●ゲスト:光浦靖子(みつうら・やすこ) 1971年生まれ、愛知県出身。幼なじみであった大久保佳代子と、大学時代にお笑いコンビ「オアシズ」を結成し、デビュー。メガネ毒舌キャラとして一躍人気を博し、バラエティ番組に多数レギュラー出演。手芸はプロ級の腕前で、「ブッス!! 手芸部」という手芸集団の部長としても活躍。近著に人生相談エッセイ「お前より私のほうが繊細だぞ!」(幻冬舎文庫)。

 毒づいた物言いと態度で強烈なインパクトを放ち、元祖メガネ女子(!?)として、バラエティ番組に欠かせない存在となった光浦靖子。今ではその多才さも知られ、「ブス」「非モテ」のイメージに収まらない変化を匂わせている。大久保佳代子との関係からある計画まで、天才テリーは容赦なくツッコミを入れて‥‥?

テリー 光浦は、お笑いの世界で何年やってるの?

光浦 21~22年ですね。ずっとノープランで流されてここまで来たので、自分でもすごいと思います。

テリー とはいえ、みんなに支持されているから、そんなに長く続けていられるわけでしょう。

光浦 うーん。「身の程を知ってる」というところだけじゃないですか。

テリー でも、光浦の登場は世の中の価値観を変えたよね。

光浦 え?

テリー 今はアイドルでも、自分の失敗談や貧乏話を平気で話すじゃない。

光浦 確かに。

テリー あれは光浦の影響を受けている部分もあるんじゃない? 自分の人間としての弱点をおもしろおかしく話せることが、今の女の子の文化になっているというか。

光浦 それは確かに、ある種のカルチャーになったのかもしれないですね。私はテレビに出てすぐの頃、失敗ばかりしていて、ディレクターに「つまんねえから帰れ!」といつも怒られていて。

テリー 若手時代ね。 

光浦 ところがある日、「自分にとってものすごく普通」の話をしたんですね。そこで初めてディレクターに「おもしろい!」と評価されて。

テリー どんな内容?

光浦 ただの日常話です。大学時代に飲み会で自分が経験してきた「ブス差別」をフツーにみんなの前で話しただけなんです。

テリー 「男が自分にだけ話しかけてこない」とか、そういうこと?

光浦 そうそう。「私は新歓コンパでもまかれる」っていう話をしたら、みんながゲラゲラ笑って。

テリー 「まかれた」?

光浦 新歓コンパの二次会に行く時に、その輪に交ぜてもらえなかったんです。当時、私は歓迎される側の新入生だったのに。

テリー ハハハ。

光浦 「あれ、いつの間にかみんながいない。東京って人が多いから、まいっちゃうな~」なんて思っていたわけですよ。

テリー それが実は仕組まれていたと。いつ頃気がついたの?

光浦 3日後くらいに。よくよく考えたら「アアッ」と。「流れが作為的だった!」と思って。あらためてその場に残っていた人を思い出すと、パッとしないルックスの子ばかりだったなと。

テリー かわいい子だけが二次会に呼ばれていた?

光浦 そう。それにハタと気づいた瞬間、「わあ、東京って怖い!」と思いました。

テリー ハハハ。他には?

光浦 カラオケでは、私の席の両側には必ず荷物が置かれるとか。そういうことがどんどん積み重なって、ある時、ディレクターに「光浦は、きれいな女をどう思う?」って聞かれて「滅びればいいと思う」って返したんですよ。

テリー 素直な感情を。

光浦 それが非常にウケて、「そういうのを1回テレビで言いなよ」と。それで自分のみにこれまで起こったことを話したら、みんなが笑うんです。

テリー じゃあ「この芸風は使える」と思った?

光浦 いやそれは思わなかったです。でも、ただ事実を話すと周りが笑ってくれるんですよね。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
【悲願構想】巨人「築地ドーム球場建設」2034年に本拠地移転でついに「松井秀喜監督」を誕生させる
4
テレビ朝日・斎藤ちはるアナ「ラグビー姫野和樹とお泊まり交際」に局内大歓迎の理由
5
佐々木朗希・佐藤輝明・堂林翔太の「欠陥プロ野球カード」に「マニア大量購入⇒高額転売」のウハウハ