スポーツ
Posted on 2026年03月15日 09:30

元中日・鈴木孝政が明かした星野仙一監督「ピッチャー交代」宣告での「うまいこと言うなぁ」グウの音も出ないセリフ

2026年03月15日 09:30

 ランナーを背負う、大ピンチの場面。ピッチャー交代を告げにマウンドにやってきた監督。そのひと言に「この人、うまいこと言うなぁ」と感心したことがあるという。中日一筋17年、最優秀防御率1回、最多セーブ投手1回、最優秀救援投手2回の鈴木孝政氏だ。
 YouTubeチャンネル「ピカイチ名古屋チャンネル」3月12日の動画で、感慨深く振り返っている。

「先発ピッチャーでランナー背負って、いちばん面白かったのは、星野(仙一)監督がマウンドに来ましたよ。なにしに来るんだよ、と思うじゃんね。言えないよ、でも。『どうや?』って聞かれた。どうやって聞かれて『もうダメです』って言うやつ、ひとりもいないって。『まだ大丈夫ですよ』って言ったら『そうか…。お前は大丈夫だけど、俺がもうダメだ』と。俺はこの人、うまいこと言うなぁって思ったよ。俺、コーチになってから、使わせてもらったからね。(これ言われたら)ボールを渡すしかない。普段から面白いこと言うなとは思ってたけど、真剣なところに来て、ソレだったからね。でもよく考えたら、自分でも代わってもいいかな、そろそろって…」

 鈴木氏の気を悪くさせず、交代に至らせる、闘将の新たな一面、巧みな話術である。
 そしてこれを聞いて大爆笑する野球解説者の高橋慶彦氏は、最多勝利2回、最優秀防御率1回の広島の元エース、北別府学氏のエピソードを明かすのだった。
「(北別府が)7回ぐらいまで投げてるじゃないですか。コーチがマウンドに来て『(交代のピッチャーは)誰です?』って聞いて、○○って言ったら『いいです。僕、投げます』って言ったらしいですよ。それで大野豊さん(最優秀防御率2回、最優秀救援投手1回)だったら『お願いします』とか。あるじゃん、勝ち星がつく、つかないって」

 こちらは「格下に投げさせるぐらいなら自身で白黒つける」という男気を感じさせるエピソードだ。いや、むしろ意地とプライドか。
 プロ野球を彩った昭和の傑物は、ひと回りもふた回りもスゴイのである。

(所ひで/ユーチューブライター)

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