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記事全文を読む→J1百年構想リーグ「EAST・WEST下位チーム」新シーズン開幕までの「立て直し方」たった2勝の9位・水戸「最多失点と退場者」分析
J1百年構想リーグの地域リーグラウンドが終了した。
10チームずつ東西に分かれた地域リーグラウンド。EASTは鹿島アントラーズが安定した強さを見せ、1試合を残して1位を決めた。大会前から優勝候補の筆頭と言われてきたが、予想通りの強さを発揮した。
WESTは最終戦までもつれこみ、首位のヴィッセル神戸がアウェーで最下位のアビスパ福岡と対戦。立ち上がりから福岡が主導権を握り、神戸が守備に追われる展開となった。
しかし、前半終了間際のアディショナルタイム。右からのロングスローから、最後は武藤嘉紀のクロスをマテウス・トゥーレルがヘッドで決めて先制すると、虎の子の1点を守り切り、1位を決めた。
ケガ人が続出したり、ACLE(アジアチャンピオンズリーグエリート)で死闘を繰り広げるなどハードスケジュールの中、必ずしもベストコンディションではなかった。それでもワンチャンスをモノにする勝負強さは、さすがとしか言いようがない。
東西のリーグ順位を見ると、EASTの最下位は17年ぶりにJ1に昇格したジェフ千葉。9位は初のJ1昇格を果たした水戸ホーリーホックである。WEST最下位の福岡は、オフに前監督のコンプライアンス違反が発覚して契約を解除。事実上の解任となった。その責任を取って会長、社長、副社長が辞任。チーム内のゴタゴタが成績に反映された形だ。9位にはJ1復帰のV・ファーレン長崎と、予想通りの順位だったかもしれない。
Jリーグ初の「茨城ダービー」と町田戦で大健闘したけど…
ただ、百年構想リーグは順位よりも、8月に開幕する新リーグにどう生かすかの方が大事だ。例えばEAST9位の水戸。ホームゲームとなったJリーグ初の「茨城ダービー」では鹿島相手に引き分けPK勝ちを収め、強豪の町田ゼルビアに2試合とも引き分けるなど、初のJ1で大健闘した。
しかし、これを冷静に分析する必要がある。水戸の結果は2勝4PK勝ち4PK負け8敗で、勝ち点18だった。これは百年構想リーグのレギュレーションに、引き分けた場合はPK戦を行うというのがあったからの勝ち点だ。本来のリーグ戦なら2勝8分8敗で、勝ち点は14である。
リーグ戦は38試合で、J1残留に必要な勝ち点は40以上といわれている。今の水戸にとっては厳しい数字だ。勝ち点を増やすためには、90分で勝てるかどうか。わずか2勝では新シーズンが思いやられる。
さらに気になるのは、失点の多さだ。35失点は20チーム中最多。5試合で退場者も出している。課題は山積みだ。チーム全体として課題に向き合っていかないと、新シーズンは戦えない。
それは水戸だけではない。下位に低迷したチームは、新シーズン開幕までどう立て直すか。
百年構想リーグは、プレーオフラウンドを残すだけとなった。両リーグの順位同士がホーム&アウェーで対戦し、最終順位を決定する。つまり鹿島と神戸が、優勝を懸けて対戦する。昨季の王者・鹿島と2023年度、2024年度と連覇を達成した神戸の戦いは、プライドが激突する2試合になる。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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