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Posted on 2026年06月27日 10:00

漫画家・弘兼憲史の男子厨房に入るべし!〈かまぼこ〉故郷・山口の「白銀」は薄くスライスしてわさび醬油で…

2026年06月27日 10:00

 酒のアテにピッタリなのが「かまぼこ」です。

 我が故郷の山口県は、かまぼこの名産地としても有名です。中でも一番のオススメは防府市の老舗「白銀本舗 杉本利兵衛本店」の「白銀」です。

 こちらの「かまぼこ」は、厳選した白身魚のすり身を板に盛りつけて焼き台に乗せ、板の下から間接的に遠火を当て、長時間かけてゆっくりと加熱する「焼き抜き」という伝統的な製法で作られます。火を直接当てないため、焼き色がつかず、まさに白銀のような真っ白な色に仕上がります。この製法がプリプリとした独特の弾力ある食感につながります。食べる時は厚く切りすぎず、なるべく薄くスライスするのがオススメです。

 白銀の他に「秋芳」という看板商品もあります。

 こちらは練った白身魚を、フィルムに詰めてから加熱する「ケーシング詰」という製法を使用しています。高温で蒸しているので白銀より少し柔らかい食感です。ちなみにケーシング詰でかまぼこを製造しているのは1軒のみだそうです。

 こちらのかまぼこは、山口県内の店舗ではもちろん、東京にお住まいなら山口県のアンテナショップ「おいでませ山口館」(日本橋)や公式オンラインショップなどでも購入できます。白銀が896円、秋芳が788円と単品でも少々値段は張りますが、いつも食べているかまぼことはまったく違う味と食感に驚くこと請け合いですので、ぜひ試してみてください。

 僕は、よく白銀にわさび醬油をつけ、寝酒のアテにして食べています。

 小田原もかまぼこの名産地として有名です。オススメは「鈴廣かまぼこ」。主にグチなどの魚を、1本に約7匹使用し、箱根丹沢連山に降った伏流水と天然塩を使用しているのが特徴です。板かまぼこの「謹上蒲鉾」は1350円で購入できます。

 実はこちらの本店前は箱根駅伝の「小田原中継所」が置かれています。大会期間中は多くのかまぼこを振る舞うなどイベントが実施され、名物スポットとして親しまれています。駅伝ファンならおなじみの光景かもしれません。

 ちなみに、かまぼこの名前の由来は、魚のすり身を竹に巻きつけて焼いた形が、植物の「蒲がまの穂」に似ていたから、というのが通説のようです。その蒲の穂が武器の「鉾ほこ」に形が似ていることから漢字で「蒲鉾」と書くようになり、転じて「かまぼこ」になったそうです。

 元々は竹に巻きつけて焼いていたので、その頃の「かまぼこ」はちくわのような形でした。いつから今のような板の上に乗るようになったかは定かではないようですが、板が水分を吸ったり吐いたりすることで水分量を調節し、腐敗を抑える効果があるそうです。「まな板を用意しなくても切れるから便利」というわけではないんですね。

 茶碗蒸し、ちゃんぽん、うどんなど具材として多用されるかまぼこですが、そのまま食べるのが最もおいしい食べ方だと思います。

弘兼憲史(ひろかね・けんし)1947年、山口県生まれ。早稲田大学法学部卒。松下電器産業(現パナソニック)に勤務後、74年漫画家デビュー。以来『課長 島耕作』『黄昏流星群』などヒット作を次々生み出している。07年には紫綬褒章を受章。

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