スポーツ

中畑清「舌好調」24連打(2)カラオケの十八番は「酒よ」

 いったい中畑監督の“舌好調”の源は何なのか。スポーツ紙デスクが振り返る。
「学生時代からミスターに憧れ、現役時も神のようにあがめてきた。駒沢大学野球部時代から目立とうとサングラスをかけプレーしてましたが、プロ入り後は、長嶋監督にアピールするため派手にヘッドスライディングをしていました。そのかいあってか、現在も何かあると必ずミスターに相談するほどの師弟関係を築いています」
 代名詞でもある“絶好調”も、ミスターへのアピール精神から生まれた。
「79年4月のことです。入団4年目の中畑は、長嶋監督に調子を問われ、『まあまあです』と答えた。するとそれを聞いていた当時の土井正三コーチに中畑は、『お前ぐらいの選手が“まあまあです”って言って使ってもらえるか。調子が悪かろうが“絶好調です”と答えろ!』と説教された。中畑はいたく感服し、以来三振しても『絶好調!』を連呼。サードのポジションをつかんだんです」(前出・デスク)
 その後、サードを争うことになったのが、現巨人軍監督の原辰徳(53)。前出・野球ライターが言う。
「81年、4番サードだった中畑は、ケガのためルーキーの原にポジションを奪われ一塁手に転向。以来、ライバル関係にある2人ですが、ある時、某スポーツ紙に『中畑と原は犬猿の仲』という記事が載った。中畑は、遠征先の原の部屋に行き、『この記事読んだか?』と原に尋ね、『ここに書いてあることは、本当だよな!』と言い捨て部屋を出た。原はもちろん部屋にいた周囲の人間は、冗談とも本気ともつかぬ中畑の行動に戸惑っていましたね(笑)」
 もちろん、しっかり「実績」も残している。
「中畑は、選手の労働組合であるプロ野球選手会の初代会長に就任し、選手の待遇改善に尽力した熱い一面も持っている。プレーヤーとしても現役最後の試合となった89年の日本シリーズ対近鉄戦では、3勝3敗で迎えた第7戦に代打で出て、勝利を決定づけるホームランを放ち花道を飾った」(前出・野球ライター)
 一方、プライベートでの素顔について、前出・スポーツ紙デスクはこう明かす。
「歌が大好きでプロ級です。レコードも3曲出していて、よく新宿の常連カラオケスナックに吉幾三らと通っていました。十八番も吉の『酒よ』で、自身のデビュー曲『十和田丸』も吉の作詞作曲。実は『十和田丸』を吹き込む前、当時すでに曲が完成していた『雪国』と『どちらかの歌をデビュー曲に選んでいいよ』と吉に言われていたそうで、後日、中畑は『雪国を選んでいたら印税生活ができたなあ』とボヤいてました。2時間の講演会を依頼され、1時間以上も歌っていたこともあって、口癖も『バッティングにスランプはあっても、喉にスランプはない』です」
 そんな中畑監督はかつて90年代の巨人コーチ時代、選手に対し、写真週刊誌対策として独自の理論を語っていたという。
「写真誌に撮られそうになった時の対応をこう力説してました。『その瞬間に股間を出せ! そうすれば掲載できないだろ。それがダメなら首をグルグル回せ。顔がブレて誰だかわからない!』とね」(前出・デスク)
 ある意味、ミスターの愛弟子らしい奇想天外な発想力と言うべきか。

カテゴリー: スポーツ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    自分だけの特別な1枚が撮れる都電荒川線の「マニアしか知らない」撮影ポイント

    「東京さくらトラム」の愛称で親しまれる都電荒川線はレトロな雰囲気を持ち、映えると評判の被写体だ。沿線にバラが咲く荒川遊園地前停留所や三ノ輪橋、町屋駅前は人気の撮影スポット。バラと車両をからめて撮るのが定番だ。他にも撮影地点は多いが、その中で…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

    テレビ業界人が必ず見ているテレビ番組「次のブレイクタレント」「誰が最も面白いか」がわかる

    「業界視聴率」という言葉を、一度は聞いたことがあるはずだ。その名の通り、テレビ業界関係者が多く見ている割合を差すのだが、具体的なパーセンテージなどが算出されているわけではない。いずれにしても、どれだけ業界人が注目して見ているかを示す言葉だ。…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
堀内恒夫委員長の発言が…巨人・菅野智之が15勝しても沢村賞「該当者なし」になる「ある条件」
2
「ZIP!」も「ウイニング競馬」も長期欠席…ジャングルポケット・斉藤慎二に「不穏な理由」
3
「ミヤネ屋」宮根誠司が女子アナとゲストを困らせた「ニュースが理解できない」事件
4
【ロッテの大問題】「佐々木朗希は退化している」高木豊がズバリ断言した「欲とヤル気のなさ」
5
江本孟紀が断言!阪神・佐藤輝明の赤っ恥「ヘディング失策」は「スーパースターになるチャンスだ」