政治

小沢一郎「来年オレが総理をやるッ」(5)「反小沢」の 徹底排除計画も

 ただ、この舞台裏には、さらなる裏事情も隠されている。小沢氏にきわめて近い民主党関係者は、
「鳩山氏には民主党の創立者兼オーナーとして、何としても党を守りたいとの思いがあります。それゆえ鳩山・菅・小沢のトロイカ体制へのこだわりも強いが、菅氏への距離感を巡っては、鳩山氏と小沢氏の間にかなりの温度差がある。
加えて、小沢氏には『トロイカ体制が大切と言うなら、何でオレだけが総理になれないのか』という不満もくすぶっている。今回の原口氏擁立見送りでは小沢四天王の一人として知られる岡島一正衆院議員(53)の影もチラついているほか、海江田氏が岡島氏の後援会長を務めているという笑えないオチまでついていた」
 しかも、小沢氏と菅氏を巡る積年の確執から、
「海江田氏が脱原発を明言したとしても、菅グループが海江田氏支持に回るかは微妙でした。小沢氏側に、もろもろの思惑が渦巻いているだけに、『海江田VS前原』の勝敗の行方は誰にも予想がつかなかった。海江田氏の勝利を見越して、小沢氏は仙谷氏をはじめ前原氏、野田佳彦氏(54)、枝野幸男官房長官(47)、岡田克也幹事長(58)ら、反小沢の面々を徹底的に排除する腹づもりでしたから、今後、党内の内紛劇はますます泥沼化していくはずです」
 先の民主党関係者は、こう断言してはばからないのである。
 一方、「小沢・海江田組」にケンカを仕掛けられた前原氏は、世論調査で今回の候補者中、人気NO1ながら、「不都合な素顔」の持ち主だ。
 8月25日、若手議員十数人との懇談会を開いた前原氏に質問が飛んだ。
「ところで、スキャンダルは大丈夫なんですか」
 というのも、前日から「前原誠司の黒い疑惑」と題する怪文書が、議員会館にバラまかれていたからだ。
 今年3月4日、参院予算委員会で自民党・西田昌司氏(52)が、政治資金規正法が禁じている外国人からの献金問題を追及。地元・京都市内にある焼き肉店の在日韓国人経営者から計25万円の献金を受け取っていた件で、外相を辞任した。民主党議員秘書が言う。
「この店には前原氏の母親が月2回ほど食べに行き、『嫁が悪いからウチの子が総理になれないのよ』とグチを垂れていたそうです」
 さらには、09年分の政治資金収支報告書に、実際にはパーティ券を購入していない会社が50万円分を購入したと虚偽記載されていたことが発覚。
「覚せい剤取締法違反で逮捕された暴力団関係者に、民主党のパーティ券を購入してもらっていたことも明るみに出た。実は、前原氏には、もう一つ、外国人からの違法献金があると言われています」(野党議員)
 民主党は現在、議員の親族が秘書を務めることを内規で禁じているが、
「前原氏は以前、妻を公設秘書として登録していました。ところが、いつ事務所に行っても姿がない。年間約700万円の給与は支払われ、勤務実態のない明らかな詐欺行為でした。事務所関係者は『どうしていない人間にカネを払わないといけないのか。その分を誰が集めるの』とボヤいていましたね」(民主党職員)
 さらに、民主党のとある女性参院議員との「不適切な関係」も指摘されている。前出・議員秘書が話す。
「愛人であるという噂は消えませんね。彼女は前原氏がさきがけ時代にスタッフとして働いていた女性で、前原氏のツテで出馬したと言われています」
 前原氏は京都府議を経て国政デビューを果たすと、
「永田町の郷ひろみです」と挨拶していたという。その的外れなナルシズムが象徴する、みずからへの甘さ。総理候補者として不適切な問題を数々抱えていたことも、小沢氏が敬遠した理由の一つかもしれない。

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