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天才テリー伊藤対談「ケント・ギルバート」(2)今の日本はズルいところもあるかも

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テリー ケントさんはすごく日本を愛してくれていますけど、普通のアメリカ人はどうなんですか?

ケント 好きな外国を尋ねたら、必ず日本は上位にくるはずですよ。アメリカの子供は皆「ポケモン」をやってるし、日本車や電化製品は品質が高い。そして、アメリカに移民した日本人は大きなトラブルも起こさない。そういう意味での信頼度は高いのではないでしょうか。

テリー なのにケントさんは、「あまりアメリカ人を信用するな」と本に書かれていますね。

ケント その理由は、まず単純に「アメリカ人」といっても、実は11のカテゴリーに分けられるんです。

テリー それはどういう意味ですか? もともと多民族国家ではありますけど。

ケント ある学者がアメリカ人を「アメリカに渡ってきた時期」「渡った目的」「住み着いた地域」などで分類したんですが、これがまた民族的、経済的にけっこうな違いがあるんですよ。僕は自分を典型的なアメリカ人だと思っていますが、それも11の中の1つの典型にすぎないんです。

テリー そうか、民族だけじゃなくて、土地の環境や文化でさらに大きな差異が出てくるってことなんですね。つまり、アメリカは一枚岩ではない国だと。

ケント そうなんです。だからこそ、バラバラの意識を統一するために愛国心や星条旗が必要なんだと、僕は思ってるんですけど。

テリー では、そんなアメリカと、今後どう接していけばいいと思いますか?

ケント アメリカの言うとおりにする必要はないと思います。ただ、日本の方向性は自分たちで決めておかないと。

テリー 例えば日米安保問題。ケントさんは、日本は「盾」だけではなく「武器」も持つべきだ、という考えですよね。

ケント はい、やはりいちばん大きな問題は憲法9条。これは改正したほうがいいですね。自衛隊をきちんと軍隊と認めて、アジア全体の安定を図るために活動すべきです。だって、3国を除いて全部友達じゃないですか。

テリー 3国というのは、中国、北朝鮮、ロシア?

ケント そうですね。韓国も変な敵対心がある。それ以外の国とNATOみたいな軍事同盟を組むか、それとももっとゆるやかな協力体制を取っていく。それぞれの国は、日本と協力したいんですよ。でも日本がその体制になっていないので、すごくイライラしてる。

テリー なるほどね。

ケント とにかく、日本には大国としての意識を持ってほしいですね。経済的にも、人口的にも、教育レベルもトップクラスの国が他国から攻められるのをじっと待っている。それはおかしな状況ですよ。

テリー 確かに、日本にもズルいところもあるんですよ。アメリカを用心棒にして、自分たちは経済を豊かにして「平和主義」をうたっている。それがもう通じなくなってきたことだけは事実ですね。

ケント でも、本を正せばGHQの政策がもたらしたものですから。結局、アメリカが変な日本を作ってしまったんですよ。

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