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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「蓮池透」(1)挑戦的にした書名に拒否反応も…
●ゲスト:蓮池透(はすいけ・とおる)1955年、新潟県生まれ。東京理科大学理工学部電気工学科卒業後、77年に東京電力入社。78年に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致された、蓮池薫氏の実兄。弟の奪還に向けて尽力し、02年、薫氏の帰国が実現。97年より05年まで「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の事務局長を務める。09年、東京電力退社。10年、家族会から強制退会処分。以降、北朝鮮拉致問題と闘ってきた経験をもとに、講演活動や執筆活動を行っている。また、東京電力で32年間、原子力関連業務に従事した経験より、原発現場の実態を伝えるとともに、今後の原子力発電のあり方についても提言している。近著に「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」(講談社)がある。
早期の解決が望まれながら、膠着状態が続く北朝鮮の拉致被害者問題。蓮池透氏は、拉致家族の代表としてたびたびマスコミに登場し、積極的にこの問題に取り組み続けてきた。弟・薫氏が帰国した現在も、状況はまったく楽観視できないと、天才テリーにその苦悩と怒りをぶちまけた!
テリー お久しぶりです。蓮池さんの新刊を読ませていただいて、ぜひお話を聞きたくて。まず「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」というタイトル、実に衝撃的なんですが、この本を出したきっかけは何ですか?
蓮池 北朝鮮の拉致問題の解決が中途半端になっていることに対する怒り、そして私の胸にある薄っぺらいながらの「正義感」ですね。「弟(蓮池薫)とその家族が帰ってきたんだから、あんたの活動はもう終わりだろう」とよく言われるんですが、全然そんなことでよしとは思っていません。
テリー 拉致被害者家族という立場は、今もって変わりませんからね。
蓮池 弟が帰ってきて、今年で14年目です。弟に会えなかったのが24年ですから、もう拉致期間の半分以上の時間がたってしまっているわけですよ。それなのに、事態はその後、何の進展もない。しかも最近では、この話題がマスコミに取り上げられる機会も減っています。30代前半ぐらいの人たちは、ほとんどこの問題を知らないんです。
テリー こんな大きな問題が風化しかけている、と。
蓮池 それと、弟がまだ帰ってきていない人のことを背負ったまま、不自由に生きている様を見ているのが本当につらいんです。
テリー というと?
蓮池 弟も拉致に関する本を出しているんですけど、実に内容が控えめなんです。これは、本の内容が北朝鮮に伝わって、「日本に帰したヤツがこんなことを言ってやがる。もう二度と帰してやるものか」という展開になることを心配しているからなんです。弟が本当の意味で自由になるためには、この問題にきっちり決着をつけないとダメだ、とあらためて思ったんです。
テリー 関心度が下がっているということは、一からこの問題を考え直すチャンスにもなるかもね。
蓮池 そうなんです。だからこそ、日本側の対応に間違ったことはなかったのかも含めて、この機会に洗いざらい書いてみようと思ったんですね。
テリー なるほど。
蓮池 せっかく問題提起をしたいのに、「拉致問題を考えよう」っていうタイトルだと皆さんの耳目は集まらないということで、あえて書名は挑戦的なものにしたんです。
テリー これはインパクトありますよ。反応はどうですか?
蓮池 このタイトルにしたために、ほとんどマスコミには相手にしてもらえないですね(苦笑)。テレビでは「表紙は映せません」と言われましたし、新聞でも「タイトルはなかなか書けないね」と。表紙を見ただけで拒否反応を示す方もいらっしゃいますし、この判断がよかったのか悪かったのか、今はまだわからないです。
テリー 拉致問題の始まりや、現在抱えている問題がハッキリわかる、いい本だとわかりますけどね。
蓮池 ありがとうございます。国会では「日本のこころを大切にする党」の中山(恭子、参議院議員)さんに工作員呼ばわりされたりしましたけど、私は別に誰か特定の人を貶めるために書いたわけではないんです。それは、きちんと読んでもらえれば、理解していただけると思うんですが。
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