政治

最側近「自民党・若狭勝」が小池百合子都知事の“オンナの器”を語り尽くした!(2)豊洲問題は安全面を軸足に…

20161103j2nd

 小池知事が直面する大きな問題は豊洲新市場の安全性や設計変更の隠蔽問題。そして、東京五輪の施設見直しだ。特に、豊洲については、設計変更が「いつ、誰の指示で、何のために」行われたのか、都庁職員への「自己検証報告」では明らかにできなかった。

 このため、今後は設計変更がなされた石原慎太郎都知事時代の都庁幹部や、石原氏本人からの聞き取り調査が焦点となってくる。小池知事周辺からは「11月中には設計変更が誰の指示のもと行われたかを解き明かしたい」との声が聞かれる。

「豊洲の問題は、ある意味パンドラの箱のような部分もあって、いろんなことが複雑に絡み合っています。

 小池さんはパンドラの箱をこじあけて解決しようとしていますが、複雑な問題だけに、多くの苦労があると思います。個人的には、問題解決のためには『安心安全』という軸足をしっかりと定めて、ブレずにコトを進めることが大事だろうと思います。多くの人が関わり、複合的な事情もあり、現在は『安全面』とは関係がない事柄もないまぜになって論じられています。

 でも、現実には豊洲新市場という建物は出来上がっているのですから、『安全面』をしっかり据えること。それはモニタリング調査や科学的な評価など、必要なことをやっていくというのが先決だと思います」

── 一つ一つ問題を解決していかなくてはならないということですね。ところで、小池知事の頭の中には「国政へのリベンジ」があるとは思いませんか? かつて石原知事も舛添要一知事も皆、国政で果たせなかったことを都知事になってかなえようとした。つまり、東京から国を変えるという。

「僕の補欠選挙に向けてのチラシを見てください。『東京大改革、そして国政改革』と書いてあるでしょう。おっしゃるとおりで、街づくりや環境政策、待機児童解消、そして働き方の改革など、あらゆることを東京で実現できれば、それがモデルケースとなって、地方も変わっていく。

 実は、小池知事誕生のあかつきには、僕は副知事になって力を尽くそうと思っていました。副知事として、都政を変える自信もありました。でも、恐らく都議会では承認もされないだろうと。ならば、国会議員として、小池さんと一緒になって何かやれることがあるのではと考えました。

 小池さんが都政で進めたことを、僕は国会議員として連携して、国政だけでなく、その先にある地方へとリンクさせていく、そのパイプ役になれるのではないかと思ったわけです」

若狭勝(わかさまさる)=1956年生まれ。80年中央大学卒業。同年司法試験に合格し、検事となる。東京地検特捜部副部長などを歴任し、09年に弁護士登録。14年の衆議院選挙で当選を果たす。

ジャーナリスト:鈴木哲夫

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか