芸能

ASKAの入院仲間「作家・石丸元章」が薬物事件をメッタ切り!(1)ASKAは非現実的な妄想を口にする人じゃなかった

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 大物芸能人の逮捕が相次いだ2016年。ASKA容疑者(58)と同じ病院で薬物依存症の治療を受けた“入院仲間”である作家の石丸元章氏(51)が芸能界の薬物事件をメッタ斬りにした。

 最近はドラッグに対する垣根がずいぶん低くなったと感じます。脱法ドラッグがブームになった数年前は、町のいたるところにショップができました。ごく身近でドラッグが売られている社会を経験し、さらに今年は多くの芸能人が逮捕されました。ドラッグの怖さを世間に印象づける一方で、多くの日本人が好奇心や興味を持ってしまったのも事実でしょう。

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 今年の“摘発ラッシュ”の口火を切ったのは元プロ野球選手の清原和博(49)だ。2月2日に覚醒剤の所持容疑で逮捕され、5月には執行猶予付きの有罪判決を受けた。

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 有名人の薬物事件は、確かに衝撃的なニュースではあるけれど、殺人や傷害と異なり、被害者がいないので、「ああ、やっぱり‥‥」とか、わりと軽いノリのリアクションが許されてしまう。現在は真面目に更生している田代まさしさん(60)をおもしろがって“レジェンド”とか呼ぶ風潮があるのも、ドラッグ事件の一つの側面ではないでしょうか。

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 11月28日にはASKAが覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。前回の事件では、一昨年9月に懲役3年執行猶予4年の有罪判決を受けたが、公判前の保釈期間中には千葉県内にある医療施設の閉鎖病棟に入院。石丸氏はそこでともに医療プログラムを受けただけに、ガックリと肩を落とす。

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 今回の再逮捕は残念でなりません。ASKAさんはとても真面目に依存症と向き合っていましたから。携帯電話などの通信機器は取り上げられ、家族との面会も回数が限られていました。この刑務所のような環境で取り組んだのが、「条件反射抑制法」という最新の治療法。脳に刷り込まれた「覚醒剤は気持ちいい」という条件反射を、気が遠くなるような反復行動で断ち切るんです。具体的には、“疑似摂取”。例えば、針がないニセの注射器を使って、腕に打っても気持ちよくならないことを覚えていく。他にも、目の前に薬物が置かれた状況を想像して行うアクション。胸の位置で拳を握って「待て!」、もう一度イメージして「待て!」。それから何度も「待て、待て、待て!」と‥‥。

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 長くつらい入院生活をともに乗り越えたからこそ、ASKAに強い思い入れがあったのだろう。メディアを通して、ASKAの近況をこまめにチェックしていたという。

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 自分が盗聴や盗撮の被害者であるかのようなブログの発言が気になりました。妄想は薬物依存症患者によく見られる後遺症なんです。

 ASKAさんは決して非現実的な妄想を口にする人ではありませんでした。何事もきちんと筋道を立てて説明できる方で、永遠にエネルギーを生み出す「永久機関」に投資をしているという話には、つい聞き入ってしまいました。あとは「空気から水を生み出すマシーン」。砂漠地帯など、水がなくて困っている人の助けになると思ったんでしょうね。ビジネスの話をするために、わざわざドバイにまで行くと話していました。あとで冷静に考えたら、ただの除湿機じゃないかと思ったんですけどね(笑)。

 周りに進言してくれる人はいないし、自分を信じて突き進むしかない。その姿に、アーティストの孤独を見たような気がしました。

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