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天才テリー伊藤対談「パックン(パトリック・ハーラン)」(4)世界からどんどん品格がなくなるね

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テリー トランプさんが勝ったことで俺が心配しているのは、アメリカという国の「品格」がなくなってきたんじゃないか、ということなんだよね。

パックン ああ、それは間違いないですね。

テリー ということは、日本もそうなっていく可能性が出てきているんですよ。これ、変な例えだけど、AKB48の中で、指原(莉乃)が台頭してきたじゃないですか?

パックン ええ。

テリー それまでAKBって前田(敦子)、大島(優子)みたいな「いかにもアイドル」って感じの子がトップだった。それが、とびきりかわいくはないけど、話術がうまい指原が出てきて、トップになった。それは別にかまわないんだけど、俺から見ると、それは「アイドル=かわいい」というイメージを崩壊させる罪を犯したのではないか、と。

パックン つまり、AKBがトランプだと言いたいんですか?

テリー いや、指原がトランプさんだと思ってるの。

パックン その見方、おもしろいですね。指原さんが登場したことで、ある意味、それまでのAKBが崩壊したってことですね。

テリー そう。要するに、「自分がなれないスーパースター」より「スーパースターを引きずり下ろした存在」のほうに大衆が興味を持ち始めたことだと思うんだよね。ヒラリーさんみたいな金持ちよりも、トランプさんのように、発言が過激で下世話なほうがおもしろいじゃない。

パックン それはそうですね。

テリー で、このやり方でトランプさんが勝ったということは、これから世界中で下世話な人が支持されていくんじゃないかと思うわけ。そうすると、世界からどんどん品格がなくなっていく。

パックン さっきのクリスチャンの話につながりますけど、トランプさんの差別主義的で暴力的な発言って、アメリカ国内の田舎によくいるおっさんのそれに非常に近いんですよね。そういう人たちがトランプさんに票を入れて、アメリカの品をなくしていることは確かです。

テリー これからの4年間で、アメリカはどうなっちゃうんだろうね。

パックン ハア~。

テリー また、タメ息をついてる(笑)。

パックン 例えば、外交問題1つとっても、彼が思うようにはまったくいかないと思います。議会は有権者にビビっていて、トランプに合わせる議員は多いはずですが、日本を含む他の国々にとって、トランプさんの支持者は関係ないですからね。そうすると、いくらトランプさんが「こうやりたい」と言っても、なかなかそのとおりにならないはずなんです。そうすると、彼は「あんなデカいこと言ったけど、何にもできやしない」と、2~3年で気づくはずです。

テリー 実際、そうなったとしたら?

パックン 恐らく彼はいっぱい休暇を取って、全てを側近に任せると思うんですよ。これ、僕の個人的な見方ですけど、「フィギュアヘッド大統領」になるんじゃないかと。

テリー それって、お飾りみたいな感じ?

パックン ええ、象徴的な人です。で、時々イベントがある時だけ顔を出してくる。まァ、そうなったほうが、アメリカのためになると思いますけど。

テリー よし、その予測が正しいかどうか、半年後にまたパックンに来てもらおうかな!

パックン ええっ!? 今日の発言は「絶対」じゃないですからね? これも「7対3」ぐらいです。「また外した」って責められるの、イヤですから(苦笑)。

◆テリーからひと言

 対談途中で何度も出たパックンの深いタメ息が、今のアメリカの状況をよく表しているよ。ぜひ、また近いうちに会いましょう。答え合わせをしなくちゃね!

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