スポーツ

落合博満「オリックス全権監督」の逆襲が始まった!(1)身の危険を感じて退任を申し入れ

20170119l1st

 チーム編成では失敗しても、指揮官としての評価は絶対的──。独自の手法が反発を呼び、球団の内紛劇の末に失脚することになった「オレ流GM」の前に、リベンジの道が現れた。中日を戦々恐々とさせる「現場復帰」の全貌を明らかにする。

 年の瀬の中日に激震が走った。昨年12月20日、週刊アサヒ芸能で既報どおり(16年12月15日号)、契約満了による落合博満GM(63)の1月末での退団が発表されたのだ。3年前のGM就任の際に落合氏は、球界人事のほとんどが11月には固まることを見越して、1月末までの任期を要望。しかも途中解任の場合は、年俸の3倍の違約金を払わねばならないという狡猾な契約を結び、簡単にクビを切られないように策を巡らせておいたのだが、功を奏さず事実上の解任となった。

 あらためて説明するまでもないが、落合氏への逆風が吹き始めたのは、昨年8月に谷繁元信前監督(46)と佐伯貴弘前守備コーチ(46)を途中休養させた事件。チームは8カード連続で負け越して最下位に低迷、観客動員が激減していた。

 そんな状況に業を煮やし、事実上の電撃解任を断行したのだが、それを白井文吾オーナー(88)に進言、裏で画策していたのが落合氏だったという事実が発覚すると、GMの責任を問う抗議が球団に殺到。ナゴヤドームでは「落合GMは去れ!」のボードを掲げたファンと球団側が衝突するなど、落合批判はエスカレートしていった。名古屋の球界関係者が嘆息する。

「森繁和監督(62)が代行になっても成績悪化と観客動員低迷を止めることができず、『やっぱり悪いのは監督ではなくGMだ』と、ファンの怒りが爆発した。ついには『殺す』だの『爆破する』だのという物騒な脅迫状やメールが球団や落合氏自身に届く事態に発展していったのです。チームの人事権を一手に掌握する落合氏の最大の理解者だった白井オーナーも、さすがにもうかばいきれなかった」

 その白井オーナーが残したコメントというのが、

「若い谷繁監督にサポート(落合GM)が必要だと思っていたが、批判的な人もいたので長続きはしないだろうと。一生懸命やっても、誰も評価しないんだから。いろいろとトラブったしな」

 だが、退任に至った真相は明らかにはされず、さまざまな情報が飛び交った。中日グループ関係者が明かす。

「メディアは中日新聞本社の逆風に白井オーナーが耐えきれず、との論調で報じましたが、それは間違っている。中日本社には、白井オーナーに逆らえるような勢力や人物は一人もいません。それよりも、落合氏自身が白井オーナーに退任を申し入れたのだ、と。脅迫状が落合氏の東京の自宅や名古屋のマンションに届き、身の危険を感じて名古屋では1人でタクシーに乗れないほどだったらしいんです。さすがの落合氏も精神的にやられて、『もう任期いっぱいで退任させていただきます』となった、との理由が有力視されています」

 かくして落合氏はGM就任3年間で4位、5位、6位の成績しか残せず、チームを去ることになった。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え