スポーツ
Posted on 2017年08月11日 09:58

試合は最後までわからない!夏の甲子園で2度起こっていた8点差からの大逆転

2017年08月11日 09:58

 ゲームセットの瞬間まで勝敗がわからないのが野球の魅力。7月26日に行われたプロ野球の東京ヤクルト対中日の一戦でも、7回表を終わって10‐0と中日の一方的な試合展開だったが、7回8回でヤクルトが追いつき、延長10回にサヨナラ勝ちした試合は記憶に新しいところだ。

 では、甲子園ではというと、8点差をひっくり返したのが最大で、夏の甲子園で2試合が記録されている。1つは97年第79回大会の1回戦、市船橋(千葉)対文徳(熊本)との一戦だ。

 この試合、市船の先発・長尾康博の立ち上がりを攻めた文徳は3回表までで9‐1と大量8点をリードする。ところが市船は3回裏に4点、4回裏に2点を返し、7‐9と2点差にまで詰め寄った。そして迎えた6回裏。市船は大宮恵介のタイムリーで同点、さらに山崎純男の遊ゴロ失で勝ち越しに成功。その後も太田良樹の3点三塁打など怒濤の攻撃で一挙に10点を入れ、17‐9と大逆転し、試合を決めたのだ。市船は先発の長尾をリリーフした松尾直史の好救援が史上最大8点差からの大逆転劇を生むことに。結局、最終的なスコアは17‐10。8点差負けから7点差勝ちにした試合となった。

 続く2試合目は14年第96回大会の1回戦。大垣日大(岐阜)対藤代(茨城)の一戦。大垣日大は1回表にいきなり8点を奪われたが、その裏の攻撃で4点を返し8‐4と4点差に。試合のこのまま4回まで進み膠着状態に陥ったと思われたが、5回表に藤代が2点を追加し10‐4とリードを広げる形に。だが、その裏から大垣日大が猛反撃を開始し、7回を終わって9‐10と1点差にまで詰め寄っていた。そして迎えた8回裏。同点に追いついた大垣日大はなおも2アウト二塁のチャンスで野崎文志がライトへ決勝の2ラン。12‐10の大逆転で藤代を降したのだった。

 厳しい状況から決してあきらめることなく勝利をつかみ取った市船と大垣日大。どちらの試合もゲームを壊さなかったリリーフの存在が最大8点差からの大逆転を生んだ要因だったと言えよう。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年06月24日 20:00

    中道改革連合の伊佐進一衆院議員(比例近畿ブロック)というと、青いスパンコールのジャケットや華やかな蝶ネクタイといった「派手な服装」をしていることで有名になった。最近は自民党総裁選での中傷動画疑惑をめぐり、国会で高市早苗首相を積極的に追及して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年06月26日 11:00

    超親密を保っていたアメリカのトランプ大統領とイタリアのメローニ首相が突然、激しく罵り合う。一枚の写真がきっかけだった。トランプ大統領はフランスで開催されたG7サミットでの「出来事」を、イタリアのテレビインタビューで、次のように明かしたのであ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月26日 13:30

    月並みな物言いだが、あの巨人・阿部慎之助前監督逮捕のニュースは、AIと人間との関係を改めて考えさせられた。父親から暴力を受けた長女が「チャットGPT」に相談し、その回答に基づいて児童相談所に通報したところ、警察が即座に動いて現行犯逮捕に至っ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク