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羽生結弦が再演の演目で平昌五輪に勝負をかける「強み」と「リスク」!

 2017‐2018のフィギュアスケートシーズンがいよいよ開幕。注目の羽生結弦選手の演目はショートプログラム(SP)が「バラード第1番ト短調」、フリースケーティング(FS)が「SEIMEI」と、どちらも世界最高得点を更新した作品の再演となっている。五輪シーズンに両方が再演というのは、92年アルベールビル五輪で金メダルを取ったヴィクトール・ペトレンコなどわずか数名しかいないという。

 過去にしっかり滑り込んだ演目なら安心感を持って滑れるだろうと思えるが、リスキーな面もあるという。

「ジャッジの印象を考えたら、新しい演目のほうが目新しく、評価されやすい場合もあるのです。また、同じ演目だからすでに曲に慣れている、できて当然と見なされてしまう可能性もあります。そのぶん、いかに違うものに仕上げるか。難易度はもちろん、構成や質を明確に上げる必要がありますから、それだけハードルが高いとも言えるのです。羽生選手の場合、ソチ五輪で金メダルを取ったSPの『パリの散歩道』は12年から13年のシーズン、13年から14年のシーズンと同じ楽曲でした。また、トリノ五輪で金メダルを取った荒川静香のFS『トゥーランドット』は、01年から02年シーズンは佐藤久美子氏の振付け、03年から04年、05年から06年はモロゾフ氏の振付けと内容構成は変えているものの、3回目の演目でした」(スポーツライター)

「オータムクラシック2017」での羽生選手は、SPで世界歴代最高得点を更新し、再演のメリットを活かしつつ、難易度を上げて構成点でもしっかり稼いで見せた。演目として明らかな進化を披露して、ジャッジを納得させたからこその高得点だった。

 今シーズン、再演目のさらなる評価に、大いに期待したい。

(芝公子)

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