スポーツ

天才テリー伊藤対談「槙原寛己」(1)日本シリーズでもソフトバンクがやはり優位

●ゲスト:槙原寛己(まきはら・ひろみ) 1963年、愛知県生まれ。愛知県立大府高校卒業後、82年に投手としてドラフト1位で読売ジャイアンツへ入団。翌83年には、1軍初登板で初完封、12勝をあげる。また、当時の日本最速である155キロを記録し、新人賞にも輝く。以降、藤田、王、長嶋監督のもとで、巨人黄金時代を支える選手として活躍する。94年、対広島戦で20世紀最後の完全試合も達成。98年、シーズン途中からリリーフへ転向し、2001年に現役を引退。現在は野球解説者として、プロ野球、メジャーリーグ、WBCなどの解説で活躍中。

 90年代の読売巨人軍を牽引する投手として活躍したあと、現在は野球解説者として活躍中の槙原寛己氏。今後のCS、日本シリーズにドキドキが止まらない天才テリーは、今季を振り返りながら不調が続く巨人の現在、そして話題の清宮幸太郎選手についてともに熱く語り合った!

テリー 今季のこれまでを振り返っていただきたいんですが。パ・リーグは、やはりソフトバンクがダントツでしたね。何なんですか、あの強さは?

槙原 やっぱり選手層ですよね。厚さが全然、違います。和田(毅)とか武田(翔太)が4月にいなくなりましたけど、まったくそんな感じもなかったですから。

テリー 確かに、ピッチャーの差は大きい。

槙原 相手のピッチャーがいいと「それでも打たなきゃいけない」みたいな気合いが入るし、バッターも育つじゃないですか。一方で、相手バッターがいいと、ピッチャーも「打たれちゃいけない」と気合いが入る。

テリー 相乗効果ですね。

槙原 だから、パ・リーグのピッチャーはソフトバンクに限らず、全体的にレベルが高いですよ。まぁ、DH制があるというのも大きいですけどね。

テリー それは確かに。

槙原 だからセ・リーグは6番、7番にヒットを打たれても点を取られないケースがあるんですよ。8番、9番でピッチャーを抑えればいい、みたいなケースもあるので。でも、パ・リーグはDHがある分、タフですよね。

テリー で、セ・リーグは広島が37年ぶりのリーグ連覇を飾りました。

槙原 僕、広島のピッチャーはそこまですごいとは思わないんですけど、バッターには若くて走れるいろいろなタイプがいて、おもしろいですね。

テリー もし槙原さんがまだ現役で、今の広島と対戦する立場だとしたら?

槙原 もう最悪です(笑)。ランナーが出たら走り回るし、中軸がまた長打を打てますから。僕らの頃も広島は足がありましたけど、長打という点ではそうでもなかったですからね。だからやっぱりロースコアになるんですけど、足があって長打があると、ワンサイドゲームになる可能性があるんですよね。とにかく今の広島は、年齢も含めて選手のバランスがいいです。ベテランがいて、さらにエルドレッドや新井(貴浩)も待機している。

テリー ですよねェ。

槙原 鈴木誠也がいなくなったと思ったら松山(竜平)が打ちだすし。実際、去年優勝した時のチーム編成やバランスを見ても「当分広島の時代が続くかな」と思いましたが、それが現実になった感じです。

テリー CSが順当にいくと、日本シリーズはソフトバンクと広島の対決になりますよね。その場合、槙原さんは、どう予想しますか?

槙原 実力的に見れば、やっぱりソフトバンクが4勝2敗ぐらいで勝ちそうな感じですね。4勝3敗ぐらいになってくれるとおもしろいな、と思いますけど。

テリー やっぱりピッチャーがいいですものね。

槙原 広島も藪田(和樹)とか、今年頑張っていましたけれど、やっぱりソフトバンクは和田、武田も含めて、東浜(巨)、千賀(滉大)、バンデンハークと、先発完投できそうなピッチャーがいっぱいいますから。やはり、優位は動かないでしょうね。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
【鉄道】新型車両導入に「嫌な予感しかしない」東武野田線が冷遇される「不穏な未来」