スポーツ

天才テリー伊藤対談「槙原寛己」(2)巨人には20年ほどスター選手が不在

テリー 今年の巨人の印象はいかがでしたか? 陽岱鋼も含めてすごい補強をして、僕らファンは「もう今年は優勝するんじゃないか?」と思ったんですけど。山口(俊)なんて、話題になったのは暴行事件だけでしたし‥‥。

槙原 結局、1勝で終わりましたからね。

テリー 蓋を開ければほとんど投げられませんでしたけど、山口の肩の不調のことは、DeNAの時にわからなかったんですか?

槙原 調査や水面下での打診といった獲得の動きは、かなり早い段階で行っていますし、その時には完封したりしていましたから。9月ぐらいから調子を落とし始めたけど、恐らく本人の予想より、ずっと悪くなってしまったんじゃないでしょうか。

テリー つくづく運がないというか‥‥。

槙原 まぁ、山口に限らず、巨人の補強は全体的にチグハグな印象がありました。だから、今度は野球経験者の鹿取(義隆)さんがGMになって情報収集と編成をしていく、ということなんでしょうけれども、巨人はドラフトも含めて、一回いろいろと考え直さないと、きついですよね。

テリー でも、ドラフトはここ最近、パ・リーグのクジ運が圧倒的にいいんだよなァ(苦笑)。

槙原 だから、清宮(幸太郎)だけはセ・リーグにください(笑)。

テリー もうアサ芸は今から「清宮、巨人に決定!」って表紙に載っけといてよ、頼むから(笑)。

槙原 僕はいつもドラフトの中継で解説を務めているんですけど、12年に藤浪(晋太郎)がドラフトで騒がれた時、阪神が引き当てた瞬間、生放送だったのに「よし!」って言っちゃいましたからね(笑)。やっぱりセ・リーグに、ああいう選手が欲しかったんですよ。力のあるピッチャーやバッターが入ると、リーグ全体が盛り上がりますからね。清宮だとお客さんが入る可能性が十分あるので、ここは巨人にぜひ欲しいところですね。

テリー いや、もう本当にそう思います!

槙原 僕らがいた時も、巨人がちょっと低迷していたタイミングに松井(秀喜)が来たんですよ。何となく、あの時と雰囲気が似てるような気がするんです。巨人は10年おきぐらいに、いい選手が来ますからね。

テリー 今の巨人のスター選手って、生え抜きだと坂本(勇人)がいるかもしれないけど、正直言ってもの足りなくて。やっぱりモンスター級となると、長嶋(茂雄)さん、王(貞治)さん、原(辰徳)さん、あと松井くらいですか。

槙原 あと阿部慎之助も入るんじゃないですか。キャッチャーとしてもすばらしかったし、2000本打ったし、彼は大正解でした。

テリー そう考えてみると、巨人にはここ20年ぐらいスター選手が出てきていないんですよ。

槙原 だからこそ、いろいろ見直していかなきゃいけないわけです。僕らの頃は江川(卓)さん、西本(聖)さんの時代で、今と時代が違うにしても、「投手陣は安泰だから、高校生を取ろう」と、僕と斎藤(雅樹)、水野(雄仁)、桑田(真澄)を取っていったわけですよ。

テリー ああ、聞いてるだけでもすごいラインナップですよね。

槙原 これ、みんなドラフト1位で取ったんです。それがその後のジャイアンツを何年、何十年と支えたんですから。現在のレギュラーをどうするかだけじゃなく、次の世代をどう固めるかというプランがしっかりできてたんだと思います。そういった目線が、巨人には今、必要になってきているんじゃないでしょうか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
世界タイトル獲得翌日に王座返上宣言のボクシング新王者に具志堅用高が猛然と苦言
2
水泳連盟会長にケンカを仕掛けた千葉すず「記録突破でも五輪落ち」裁判/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
藤井聡太「連敗で八冠陥落危機」を引き寄せた「縁起の悪い将棋めし」
4
安達祐実の母・安達有里「ブッ飛び写真集」と義理の息子の「ホテル密会」/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史
5
巨人の捕手「大城卓三と小林誠司」どっちが「偏ったリード」か…大久保博元が断言【2024年4月BEST】