スポーツ

貴乃花親方「相撲革命」で掲げた「三大公約」(1)民事裁判を盾に徹底抗戦

 初場所が始まってもいまだにくすぶる貴乃花親方VS相撲協会の全面戦争。初場所後の理事選で、バトル第2ラウンド入りすることは必至だが、ここまで孤軍奮闘、あくまで協会とはくみせず改革を急発進させようとする貴乃花親方の胸中に去来するものは何か。執念を燃やす仰天改革プランをスッパ抜く!

 例年、どこかお屠蘇気分が抜けない大相撲初場所だが、今年ばかりはいつにないピリピリムードが会場内外に漂っている。

 番付からは横綱・日馬富士(33)の名が削除され、十両3枚目に転落した貴ノ岩(27)も2場所連続休場で土俵から姿を消して、表面上は何事もなかったかのように装うものの、マスコミの注目度は異様なほど高い。

 元横綱日馬富士による貴ノ岩暴行事件で巡業部長として協会への報告義務を怠ったなどとして理事を解任、2階級降格処分となった貴乃花親方(45)だが、依然として公の場では黙して語らずの姿勢を崩さないため、角界を揺るがす騒動は依然、くすぶったままとなっているのだ。

 スポーツ紙相撲担当記者が語る。

「解任とはいえ、初場所後の2月には理事選が控えているため、貴乃花親方は出馬すれば理事に返り咲くことが確実です。つまり、今回の処分は実質1カ月しか有効でない“温情処分”とも言えます。しかし、処分が決定する前の貴乃花親方は『いざとなれば出るところに出るだけ』と、民事裁判で戦うことも想定していた。処分としては軽くても、仮に業務停止処分が下っていれば、この理事選に出馬できなくなるおそれがあったからです」

 あくまで徹底抗戦の構えを崩さない貴乃花親方だが、一連の騒動で特に許せないと敵視しているのがモンゴル力士互助会の存在なのだという。

「貴乃花が最も問題視しているのはモンゴル力士同士による“星の回し合い”の問題です。今回の事件の背後だけではなく、昨年の初場所で貴ノ岩が白鵬(32)を破った際、その前日に白鵬の側近が何度も貴ノ岩の携帯に電話をかけてきたことがあった。稀勢の里(31)を1敗差で追う白鵬としては是が非でも白星が欲しい展開だったが、取組を控えた貴ノ岩は電話に出ることはなく白鵬との対戦に臨んだ。その結果、白鵬は貴ノ岩のガチンコ相撲に屈服し、稀勢の里が初優勝。結果的に、横綱昇進を演出したことが、今回の騒動の遠因になったと言われています。そうしたモンゴル人力士同士のなれ合いの関係に異議を唱えているのが、他ならぬ貴乃花親方なのです」(前出・相撲担当記者)

 実際、今なおガチンコ相撲を貫き通す貴乃花親方と八角理事長(54)との対立は、修羅のごとく根深い。

 2010年の理事選では、貴乃花親方は所属する二所ノ関一門を離脱し、理事選に出馬する、いわゆる「貴の乱」を起こした。2年待てば持ち回りで順番が回ってくるにもかかわらず、相撲界の慣例を破ってまでも改革を急発進させようとする貴乃花親方の真意は、はたしてどこにあったのか?

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
【鉄道】新型車両導入に「嫌な予感しかしない」東武野田線が冷遇される「不穏な未来」