社会
Posted on 2018年01月25日 12:55

「危ない病院」「ヤバイ医者」はこうして判別する(3)ケンカ腰にあおる病院弁護士

2018年01月25日 12:55

 医療ミスを避けるためには、こういった医師のいない病院を選ぶしかないが、参考になるのが、病院や医師の治療実績。そして、病院の雰囲気や看護師の態度である。

「施設が古くても患者に優しい雰囲気のいい病院がある一方、建物は立派だけど、患者を大切にしていない、と思いたくなる病院もあります。最先端の医療機器を備えている大病院だからいい、という考えは捨てるべきです」(石黒氏)

 大学病院では多くの研修医が学んでいるが、多忙を理由に、主治医が研修医に患者の治療を丸投げしているケースもある。

「研修医は医師免許取得後2年間、臨床研修プログラムに沿って各科をローテーションしますが、例えばお父さんが耳鼻咽喉科医で、将来はその跡を継ごうと思っているけれど、研修医だからとりあえず見ておこうか、なんていう場合は、明らかにモチベーションが低い。ところが、指導医の中には監督責任を果たさず、研修医に患者を丸投げするケースがある。そうなれば当然、トラブルが起こりやすい。こういった対応が患者や家族に不信感を与え、紛争につながるきっかけを作っていくんです」(石黒氏)

 では、不幸にも医療事故に巻き込まれてしまった場合にやるべきことは何か。

「患者さんや家族が病院に直接、カルテなどの自己開示請求をする場合がありますが、これはやめたほうがいい。カルテは唯一の証拠です。開示請求したばかりにカルテの改竄や隠匿をされることはよくある。各地に医療事故に詳しい弁護士がいるので、まずはそういった人に相談すべきです」(石黒氏)

 仮に患者や家族本人が開示請求し、病院側が資料を一部しか出してこなかったとしても、知識がない素人には、どの資料が足りないかはわからない。

「加えて、診療記録の中でこの事件には何が最も大事な情報なのか、その判断が重要となります。それができるのが、医療専門の弁護士です」(石黒氏)

 必要な書類がそろったら、過失があったかどうかを調べる過失調査が始まり、示談交渉へと進んでいくが、

「示談交渉に行くと開口一番、『やれるものならやってみろよ!』と、最初からあおってくる病院弁護士がいます。こういう弁護士は病院の利害よりも保険会社の利害を考えている場合が圧倒的。病院は患者とのトラブルを早期解決するために、毎月、高い保険料を支払っているわけです。病院の利益を考えれば早期解決すべきだし、病院のためになるということは、ひいては患者さんのためになるということ。どっちの代理人かわからないような弁護士が患者をあおり、病院を欺いて裁判を起こしている。この構造は誰も知らない事実なんです」(石黒氏)

 開いた口が塞がらない、医療の闇である。

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