スポーツ
Posted on 2012年03月07日 10:59

プロ野球「キャンプ地獄耳」(2)連絡を入れずに激怒させた

2012年03月07日 10:59

 NBAスターとダルビッシュ。この2つの大型契約だけでも忙しいのに、テレム氏はさらに、ドジャース買収問題も抱えていた。オーナーが球団の金を使い込んだなどとされ、入札制による買収騒動に発展したドジャースの買収グループの一員となっているからだ。前出・メジャー担当記者が説明する。
「テレム氏には、代理人を辞めてメジャー球団の幹部に納まりたい夢があります。買収が成功すれば、球団社長か共同オーナーになるという条件で、買収グループで専門的なアドバイスを求められているのです」
 そうした環境下、松井にはどんなオファーが届き、いかにして破談になったのか。米紙関係者が明かす。
「実は松井は、アスレチックスから残留要請を受け、『11月末までに返事をくれ』と言われていました。『年俸200万ドル(約1億6000万円)でいいならウェルカムだ。ぜひ残ってくれ』とね。ところが、期限を過ぎてもテレム氏は球団に連絡を入れず、松井には『まだ(もっと高額年俸で)交渉できる球団はあるよ』と説明していた。連絡をよこさないテレム氏にアスレチックスは怒り、交渉を打ち切ったのです」
 資金難にあえぐ古巣からの、昨季年俸425万ドルからの大幅ダウン提示を蹴ったテレム氏。松井にしても、アスレチックスのような弱小チームでは優勝の可能性は低いと考え、残留には乗り気ではなかったという。前出・メジャー担当記者は、この決断の失敗を指摘する。
「もう十分稼いだ松井は、年俸にはまったくこだわっていない。でもアスレチックスに残れば、少なくとも監督の起用法で苦労することはありませんでした。新しい球団では、監督との信頼関係を作り、オープン戦で結果を出し、あるいは代打でどんどん打つなどする必要がある。しかも例年、オープン戦では花粉症に苦しみ、ほとんど打ったためしはない。メジャー30球団中、アスレチックスが、試合に出られる唯一の球団だったんですが‥‥」
 移籍先が決まらないまま越年した松井のもとに、魅力的なオファーはなかなか届かない。そんな中、2月になって、同じくインディアンスからFAになっていた福留孝介(34)に、ホワイトソックスからオファーが来た。前出・メジャー球団関係者が語る。
「実は、松井にも同時にオファーが来ていたんです。提示は福留と同じ50万ドル。メジャー最低保障(48万ドル)に近い額です。ところが、ここでもテレム氏が『代理人としては勧められる契約ではない』などと渋っているうちに、福留が滑り込み契約。これで松井は完全に売り時を逃してしまった。『テレムが報告してきたら、僕は決断するだけです』などと悠長なことを言っている場合ではなかったのです」
 

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク