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記事全文を読む→明智光秀「本能寺の変は室町幕府再興」説に子孫が大反論(3)「義昭黒幕説」の消えない疑問
明智氏が言う。
「秀吉との戦を前に一人でも味方を確保したい光秀としては、義昭の上洛に対して特に断る理由もない。それゆえ『承諾しています』と返したにすぎません。光秀と義昭とが、あらかじめ連絡を取り合っていた証拠にはならないと思います。事実、この書状が書かれる以前に、光秀が義昭を担ごうとした証拠や形跡は一切ありません」
光秀の立場からすれば、すでに上洛していた義昭を担いだところで、メリットがあったとは考えにくい。仮に、義昭の勢力や権威を信じていたとしたなら、もっと義昭を表面に出して味方を募ったと考えられるが、その形跡もない。
例えば、今回の書状が書かれる3日前。光秀は、織田家の有力家臣・細川藤孝に書状を送り、助力を請うている。ご存じのとおり、光秀の娘・玉(細川ガラシャ)は、藤孝の嫡男・忠興に嫁している。加えて、藤孝はかつて義昭に仕え、側近中の側近であった。義昭の兄で13代将軍だった義輝が暗殺された際は、義昭を救出して将軍職を継がせようと奔走した経緯もある。にもかかわらず、細川父子は光秀の要請を拒絶している。
「もし、光秀が義昭のために信長を討ったのなら、藤孝が加勢しないわけがありません。しかし助力を請う書状にも、その点については書かれていない。義昭黒幕説では、この点がどうしても疑問になります」(前出・明智氏)
これらの点を考慮していくと、光秀に謀反当初から義昭を担ごうという意図はなく、土橋重治の仲介後、味方集めの一環として考えたと見るのが妥当ではないだろうか。
明智氏も、こう結論づける。
「今回のニュースは、一片の“証拠”とされるものを強引に自説に結び付ける従来型の研究姿勢の一事例と受け取るだけでいいと思います」
はたして、真相やいかに?
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