芸能
Posted on 2021年06月17日 09:57

原田大二郎 過酷な撮影だった「Gメン’75」を降板した理由は?

2021年06月17日 09:57

テリー それまでの原田さんのイメージっていうと、やっぱり「Gメン’75」の関屋みたいな。

原田 初期メンバーだし、僕を知ってくれた人がいちばん多い作品ですから。ただ僕、23話で降りてるんですよ、神経衰弱で。ノイローゼになっちゃった。

テリー あれ、そうでしたっけ。なんで?

原田 まず、千葉(真一)さんの「キイハンター」からずっとプロデューサーをしていた近藤(照男)さんという方が僕を何かで見て、「こいつを使いたい」って、局の反対を押し切って、起用してくれたのね。で、最初の撮影が滑走路を歩くシーンだったんですよ。

テリー あ、あの有名なオープニングの。あれ、どこなんですか。

原田 普通の民間の土地ですよ。今は家がたくさん建ってるけど、当時はまだ1軒もなくて、空き地の中に道路があってね。

テリー えっ、あれ飛行場じゃないの?

原田 違うんです。で、朝行ったら、小道具の人たちが1枚1枚ベニヤ板を敷いて「75」の文字を作っててね。だから、あれ、全部ベニヤ板なんです。

テリー そうなんだ、全然わからないね。

原田 うん。僕も朝から「すごいなぁ」なんてね。ところが、あの現場は初日からとにかく一日中走るわけですよ。で、2日目には(股の付け根を指して)ここに関節痛が来て。だいたい関節痛って(太ももの下のほうを指して)来るのは膝のあたりですよ。それがここに来て、どうしようもないのに、それでも走るわけ。

テリー まぁ、当時のドラマはね。

原田 そしたら20本目の撮影が終わったあたりで疲れのピークが来たのかな。初回の試写をみんなで見てたら、近藤さんが「大二郎、お前疲れてるぞ」って言うの。「気をつけろよ」って。それでカチンと来てね。

テリー えっ、なんで?

原田 疲れさせてるのはあんただろうって。なにしろ3月ぐらいに撮影に入って、6月ぐらいまで休みなしなんだから。その間、船のハッチに落ちるわ、いろんな命がけのシーンも撮ったのに、それを「疲れてる」のひと言で済ますとは何事だと思ってさ。

テリー そういうことか。

原田 それでうちに帰って、その時の監督だった山口(和彦)さんに、「山ちゃん、ちょっと悪い、俺降りるから。近藤さんに伝えといて」って。

テリー 言っちゃったの?

原田 言っちゃった。誰にも相談しないで。そしたらすぐに近藤さんから電話があって、「そんなこと言うな」って言われたんだけど、「いや、俺はもうこれ以上やれませんから」って。

テリー いくつの時?

原田 31歳。

テリー 若いね。

原田 精神年齢は25、6歳でしたね、世間知らずで。で、その後もいろいろあったんだけど、「わかったから、お前が殉職するホン(台本)を書くから、その間ちょっと休んでくれ」って言われて、その間に僕、北海道の霧の摩周湖に行ったんですよ。朝からすごい霧が立ち込めててね。で、湖面を見てたら風が吹いてきて、その湖面が急にブワーッと現実になってきたの。

テリー ん、どういうこと?

原田 その時に頭の中でカチンって何かが合わさったような音がして、急に「あ、さっきまで俺、ノイローゼだったんだ」っていうことがわかったんですよ。

テリー あ、なるほど。つまり、それまでの言動は全部ノイローゼのせいだったってこと?

原田 そう。ノイローゼって治るまで自分でも気づかないんですよ。それだけ気合いも入ってたし、頑張りすぎたんでしょうね。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    事件
    2026年09月21日 13:30

    沖縄県の新知事、古謝玄太氏の周辺がキナ臭くなっている。9月13日の沖縄県知事選では開票0%で当選確実が出たが、9月16日にX上で「浮島龍美」を名乗る人物が古謝氏の家族の通学先、関係先を特定、拡散。17日になってもネット上の愉快犯が浮島氏の投...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年09月23日 15:45

    長年、親しまれた「Suicaのペンギン」の後釜は、どのキャラになるのか。JR東日本が進める「Suica」の新キャラクター選びが、思わぬ波紋を広げている。現行のペンギンは2001年のサービス開始から、カードや駅の案内でおなじみの存在。今回の交...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク