スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ブラックバゴを頭から狙う」

 産経賞オールカマーが今週のメイン。天皇賞・秋の前哨戦と見る向きもあるが、独立した中距離の重賞で、特に位置づけする見方はない。距離は違うが同じ外回りということでは、有馬記念への一里塚と言っていいか。

 ここが復帰戦になるアルアイン、ガンコ、ゴールドアクター、ミライヘノツバサなどは、この舞台での実績があり、グランプリ・有馬記念は目指すところである。

 馬単が導入されて以降、これまでの16年間、その馬単での万馬券は3回のみ(馬連は0回)。この間、1番人気馬は5勝(2着4回)、2番人気は3勝(2着4回)。大きく荒れることは少なく、人気サイドのいずれかを中心に据え、人気薄を含めて何点かに流すのが、この重賞の馬券作戦の筋だろう。

 年齢的には、古馬の実力どころがそろうだけに、充実著しい5歳馬、次いで6歳馬がよく連対している。

 前記したガンコ、ミライヘノツバサはその5歳馬だが、体調を崩しての休み明けだけに、ここは一枚割り引きたいところだ。

 同じ休養明けでもダービー馬レイデオロは、別格である。しっかりと乗り込まれており、仕上がりは上々。持てる力は出せる状態にある。穴党とはいえ、軽く見ることは禁物である。

 とはいえ、本質的には広い東京コース向きの馬であり、全幅の信頼は寄せ切れない。今週の本追い切りの動きをしっかりと見極めたいところだ。

 というわけで、最も期待を寄せてみたいのは、ブラックバゴである。函館戦を使ってここに向かうのは昨年と同じ。が、昨年は条件戦を勝ち上がったあとで、レース後、一頓挫あって調整がままならなかった。

 だが今回は違う。短期放牧明けなのは同じだが、ここを目標にしっかりと乗り込まれ、臨戦態勢に抜かりはない。

 前走の函館記念は、調教量としては十分だったが、半年ぶりの実戦で、やはり馬体に余裕があった。レースで折り合いを欠いたのは、そのためだ。

「昨年とは違いますよ。稽古の動きはいいし、雰囲気が実にいい。相手はそろっているが、そうヒケは取らないと思っている」

 こう斎藤誠調教師が胸を張るほど。

 きっちりと持てる力を出せる状態なら、器用さに欠ける面があるこの馬にとっては、中山の外回りコースはレースをしやすいはず。重賞勝ちはないが、ホープフルS3着、京成杯僅差2着と、ここでも力量は十分足りるものがある。

 さらに、この馬にとっても「有馬記念は目標に置いているレース」(斎藤調教師)であり、ここで何とか格好をつけておきたいところだ。道悪も上手なだけに、晴雨にかかわらず頭から狙ってみたい。

 阪神は神戸新聞杯がメイン。周知のように菊花賞のトライアルレースである。

 07年から2400メートルに距離が改められ、より菊花賞との結びつきが濃くなった。07年以降の勝ち馬を見てもオルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイア、レイデオロなど、そうそうたる顔が並ぶ。

 今年のメンバーで、すでにGIを勝っている馬は、皐月賞馬エポカドーロ、ダービー馬ワグネリアン、ホープフルS馬タイムフライヤーの3頭だが、他の顔ぶれもなかなか。中でもイチ推ししたいのは、アドマイヤアルバだ。

 ダービーでも注目していたが、調整がうまくいかずイマイチの仕上がり。それでもメンバー最速の上がり脚を駆使して、初の強敵相手に3馬身差9着は、評価していい。

 その後は休養にあてたが、放牧でリフレッシュされ、この夏の成長も著しい。たくましくなって乗り込み量も豊富だ。叩き良化型ではあるが、相手なりに走る勝負根性が特徴の馬。好走必至と見ている。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
4
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
5
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策