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伝説のプロ野球バカ本がヤバすぎる(1)金田正一のゴルフ技術解説書

 82年に江本孟紀氏が「プロ野球を10倍楽しく見る方法」を上梓するや、たちまち180万部を超える特大ベストセラーに化けた。いわゆる球界暴露本ブームが起こり、以後もレジェンド選手たちの意外な生態は公表され続けてきた。球界人がみずから語ってきた、えりすぐりのヤバすぎエピソードを一挙紹介!

 18年の球界は、大谷翔平が二刀流をひっ提げメジャーを席巻する姿に日本中が沸いたが、かねてよりプロ野球選手たるものは、プレー以外の部分でも世の中を大いに騒がせてきたものだ。スター選手はこぞってみずからの豪快エピソードや球界の暴露話をブチまける著書を出版し続けてきた。

 そんな野球選手の著書を取り上げ、愛あるツッコミを入れる新刊が、話題の「プロ野球バカ本 まったく役に立たないブックレビュー!」(朝日新聞出版)だ。上梓した長谷川晶一氏に、タイトルでもある「バカ本」の定義を聞いたところ、

「主な構成要素としてはエロとギャンブル、暴力、それにお金。特に、無頼であることがかっこいいとされていた時代の著作は、コンプライアンス遵守で自主規制がかかる今の時代には考えられないような話を、選手本人がしています。また、外国人助っ人が出した本を読めば、野球とベースボールの違いについて触れていて、それがそのまま日米の文化比較論として読めたりする。近年刊行される若手人気選手の本では若者特有の大言壮語や恋愛論が語られ、読むとちょっとモヤッとした恥ずかしさを感じたりもします。そんな全てを総称して『バカ本』と呼んでいるんです」

 本特集では、同書収録済みのものだけではなく、長谷川氏の膨大な蔵書から特に笑撃度の高い「バカ本」やそのエピソードをお届けするとしよう。

 球界でも屈指の「ぶっちゃけエース」として誰もが知る金田正一(85)が84年に出版したのは、なぜかゴルフの技術解説書である「ゴルフにおける人間と技の大研究」(祥伝社)だ。

「本書では、プロゴルファーの言動から『勝負師の心得』などを説いていますが、それとは関係ないセクハラトークも炸裂しているんです」(長谷川氏)

 カネやんいわく、〈女性を口説こうと思ったら、ゴルフが一番いい〉とのことで、狙った女性と遠出のゴルフに行くたびに〈アイアンで殴られない程度のワイ談〉を繰り出し、〈帰りの一九番ホールは暗黙の了解事項〉〈ホール・イン・ワンの確率は、なんと10割〉だったと豪語するからスゴい。

「カネやんの実弟、故・金田留広の著書『金田留広のオレは金田ファミリーの駄々っ子だ』(都市と生活社)もなかなかのバカ本です。遠征試合に行く新幹線の中で自慰行為をした、と告白しているんですよ」(長谷川氏)

 同書によれば、東映フライヤーズの選手は関西遠征のたびに、必ず団体で神戸・福原のソープランドに出向いていたらしい。〈早射ち〉の自覚があった留広は、〈じっくり楽しむために、神戸に向かう新幹線のトイレでセンズリ一発かいて行きよった。「おっ、もう名古屋を過ぎたのぉ。そろそろ準備に行っとこか」〉

 と、毎度毎度ブッ放していたそうだ。兄の400勝には届かないが、留広も通算128勝、最多勝2回にMVPも1度獲得した、70年代を代表する名投手。現代に置き換えれば、巨人の菅野智之のような球界のエースによる「センズリ告白」だと思えば、この時代のおおらかさがよくわかる。

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