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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「ガレッジセール・ゴリ(照屋年之)」(4)監督第1作の現場は最悪だったの!?
テリー ゴリさんにとって映画監督という仕事の魅力ってどこにあるんですか。
ゴリ 「YOSHIMOTO DIRECTER’S100」という、吉本興業の芸人100人に短編映画を撮らせるプロジェクトで声をかけていただいたのがきっかけで、それがなければ監督なんて絶対やっていなかったと思いますね。そもそも、1作目の短編映画の撮影が終わった時、「もう二度と映画は撮らない」と決意したくらいですから。現場がつらくて、本当に逃げ出したかった。
テリー ええっ、それは本当なの。
ゴリ 「次の場面はどう撮るの?」「照明は?」「どう演じるの?」初めての監督で何もわからないのに、みんなにあれこれ聞かれて、答えられずパニックになってしまって。当然、段取りも悪くなるので、周りの態度もあからさまに悪くなって。どうにか最後まで撮り終えて、皆さんに「すみませんでした」と頭を下げました。
テリー 状況としては最悪じゃないですか。
ゴリ はい、だったんですが、その後の編集作業がもう楽しくてしかたがなかったんですよ! 場面がつながっていって、存在しなかった世界ができあがってくる瞬間が、まさにやめられない快楽なんですよ。作品がたまらなくいとおしくて、「みんな、見て見て!」と思っちゃいます。映画を撮るようになってから、年賀状に家族の写真を載せる人の気持ちがわかりましたね(笑)。
テリー フフフ、完全に親バカになっちゃっているわけだね。監督業について、相方の川ちゃん(川田広樹)の反応はどう。
ゴリ 監督をやったおかげで、確実にコントの作り方が変わりましたから、喜んでくれていますね。それまではただのボケの羅列でしたけど、人を飽きさせないような展開で引っ張って盛り上げて‥‥という構成がしっかりできるようになると、コントの幅がグッと広がったんです。川田に確認しても、「おもしろい」って言ってくれますしね。
テリー ちなみに、ゴリさんは学生時代は、どんな映画を見て映画監督を目指したの。
ゴリ それが、S・スピルバーグ監督の「インディ・ジョーンズ」シリーズや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいな、単純に楽しめる映画ばっかりなんですよ。
テリー じゃあ、今後はそういう作品も手がけたい?
ゴリ さすがにあれほどの規模のものは無理ですし、いざ自分で撮ると考えるとちょっと違ってくるというか。僕、弱者のドラマが好きなんです。自信が持てなかった幼い頃は映画やドラマに勇気をもらったので、自分もそういう人に向けて「明日も、また一歩進んで生きてみようか」と思ってもらえる作品を届けられたらな、と思います。
テリー 今回の「洗骨」はまさにそういう映画だよ。
ゴリ ありがとうございます。この映画が、家族に会いに行ったり、自分の家族というものをゆっくり考えられるいい機会になったなら、うれしいですね。
テリー ゴリさんのお父さんはご健在なんでしょう。映画は見てもらえたの。
ゴリ はい。試写会の帰りの車の中で「お父さんも、死んだら洗骨してほしいな」って言ってくれたんですよ。そしたら運転していた兄貴が親父の顔を見て、「面倒くさいから燃やす」って。
テリー アハハハハ! いいオチつけるなァ。
ゴリ うちの親父は火葬に決まりました(笑)。
◆テリーからひと言
ゴリさんがここまで映画に熱い人だったとは。次回作は「恥骨」なんてタイトルでどう?(笑)。コメディの長編も見てみたいね。
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