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記事全文を読む→長嶋と松井“4番の遺伝子”継承までの21年間「リハビリで球を投げるマネも」
国民栄誉賞受賞日は、5月5日の「こどもの日」。この日は松井の背番号「55」に合わせて“ゴジラの日”と現役時代から言われていた。加えて長嶋のプロ野球生活55周年に当たるのが今年であることもあって、この日に決まったのだが、松井の引退式後の始球式には、自身がマウンドに立ち、長嶋が打席に立つと言われている。
そして、W受賞のもう一方の当事者である長嶋は、今季の巨人のキャンプを視察するなど、旺盛なバイタリティを見せつけた。「元気すぎて周囲が止めるのも苦労するほど」で、現場に行きたがってしかたがない様子だったと、関係者もこう証言する。
「ミスターの場合、何か目標があったほうが、リハビリに対するエネルギーも強く出るタイプ。かつて08年の北京五輪の復帰を目指してリハビリを懸命に頑張っていた時も、監督が自分ではなく星野仙一氏に決まったことを知ると、エッと驚いて落胆していたのは気の毒なほどだった。今回のWBC後も、日本チームの敗戦にかなり落ち込んだことを踏まえると、松井と同時受賞で始球式の打席に立てるということは、リハビリにもかなりの励みになるはずです」
アテネ五輪の行われる直前の04年3月に、脳梗塞で倒れて以来、長嶋は復帰に向けて都内の公園でリハビリ運動を続けている。最近では「必ずズボンのポケットに入れていた右手を出して歩くことも多くなった」(長嶋の周辺筋)というだけに、その回復力たるや驚異的と言っていい。最近ではかなりコンディションもよく、「たまには多摩川に‥‥」と言って、巨人軍の練習場のあった多摩川の土手に出かけることもあるという。
「リハビリ中にも、ボールを投げるフォームをマネしている」(関係者)そうで、次は打席に立てるようバッティングの練習にも精を出すはずだ。5月5日の国民栄誉賞受賞当日、長嶋がどんなパフォーマンスを見せるか楽しみは尽きない。
もちろん、松井にとっても、国民栄誉賞のみならず、引退式でも師匠である長嶋と同じひのき舞台に立てるというのは、一番の名誉だろう。長嶋はW受賞に際して、
「監督として選手として、苦楽を共にしてきた松井君と一緒にいただけるということであれば、これ以上の喜びはありません」
と語り、愛弟子である松井も、
「プロ野球人生が長嶋さんのくじによって始まり、こうして最後を見届けていただけるのですから、この上ない光栄です」
とコメントした。それほど松井にとって、長嶋という師はかけがえのない存在なのである。
スポーツライター 永谷脩
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