スポーツ
Posted on 2019年10月14日 09:59

金田正一氏「400勝」の超えられない偉業が意味する日本プロ野球史の変遷

2019年10月14日 09:59

 先頃亡くなった、400勝投手の金田正一氏。残した偉業を褒めたたえる向きとは逆に、その時代背景を率直に指摘する記者もいる。

「プロ野球の歴史の中で、最も変わったのは、投手の起用方法と言われます。先発完投型が普通とされた昔に比べ、今は先発、セットアッパー、ワンポイント、クローザーと完全分業制。金田氏でさえ、先発での勝利数は268勝ですが、救援でも132の勝ちをあげている。また、1965年に巨人に移籍する前の3年間の勝利数は、62年=22、63年=30、64年=27でしたが、移籍後は、65年=11、66年=4、67年=16。これは、巨人の投手陣が豊富だったことに加え、当時の監督だった故・川上哲治氏のもと、積極的に投手の分業制を進めていたからです」(スポーツ紙記者)

 昔は無茶苦茶な登板をさせていたものだ。たとえば、西鉄の鉄腕、故・稲尾和久氏などは年間42勝の記録を持っているが、その時の先発勝利数が24、救援勝利18で、実に78試合に登板している。

「金田氏の場合、強靭な体力を持っていたことは間違いありませんが、当時の国鉄という投手の頭数が足りない弱小球団にいたことが400勝の土台になっているとも言えます。一方、現在のような肩の消耗が気遣われる環境では、毎年、最多勝投手になるぐらいでなければ400勝どころか名球会にも入れない。そうした意味でも、現代のプロ野球の投手は、任された各ポジションごとでもっと評価されてもいいのではとも思います」(野球記者)

 いずれにせよ、金田氏の400勝という数字は今後、日本プロ野球界においては出てこないだろう。

(蓮見茂)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク